(551)ロードバイクに乗って淡路島を走る~駐車場の…フェンスに…OTTO LOCK!~

「ゴールまであと少し」。
そう念じて走り続けてきたが(休憩もよくしたけど)、眠くて死にそうな顔でも自然にニヤけてきた。
「フフッ」。
「フフフッ」。
「ヒヒヒ…」。
やっとだ。
正確にはゴールでは無いが、明石海峡大橋が視界に入ったのだ。
淡路島の北端にあるこの橋から、Nさん(50代 男性 車で俺を淡路島に送り迎えしてくれる人)との待ち合わせ場所、淡路SAまで目と鼻の先。
この先、走りながらいちいち寝場所の確保をせずに済む。
気持ちが一気に楽になった。

手の届くところに明石海峡大橋がある。
しかし、なかなか近付かない。
俺は必死にクランクを回しているのだが、距離が縮まったとは感じない。
「我慢の時間帯やな」と自分に言い聞かせる。
ちなみに、一度言ってみたかったのだ。
「我慢の時間帯」という言葉を。
あぁ、記事を書きながらうっとりするね…。

ただただ脚を回す。
と、本当に近付いてきた。
明石海峡大橋。
この後、淡路SAでのんびりとNさんを待つ…わけだが、その前にトイレに行っておきたい。
「もう、今にも漏れそう」というほどでもないが、何となく、ひとつの区切りとしてトイレに行きたい。

「コンビニでトイレ借りようか」。
橋の手前にコンビニがあり、過去にも何度か買い物をしている。
「うん。あそこに寄ってみよか」。
加速。

駐車場の脇にあるフェンスにロードバイクを立て掛け、OTTO LOCK!
いたずらされる懸念があるため、ボトルケージに差し込んだボトルを取り出しバッグに入れる。
サイコンも外し、ポケットに。
「あぁ、面倒くさ」。
誰かと一緒に走っている時なら、コンビニに寄っても「ロード、見張っといてね」の一言で済むが、ひとりだと無駄な作業が生じる。
「ま、仕方無いよな」。
ポケットに入れたクリートカバーをシューズの裏、クリートに装着。
カスクをバッグに放り込み、グローブを脱いでポケットに押し込み、「ほんまに面倒くさいわ…」。

バッグのサイドポケットからマスクを取り出し、とぼとぼとコンビニの入口に向かって歩いた…ところ、「嘘やろ?」。
入口のガラスに張り紙があり、「コロナウイルス感染拡大防止のため、トイレの貸し出しを休止しています」。
「おいおい、勘弁してくれよ…」。
俺の中で、なかなかハイレベルな失望感。

いやね、別にね、トイレを貸してくれないコンビニに文句が言いたいわけではないのですよ。
「駐車場の脇にあるフェンスにロードバイクを立て掛け、OTTO LOCK!」からの件(くだり)は何だったのか?
あの面倒くさい作業は無意味だったのか?
そんなことを考えると、心の底から失望しましたよ。
しかもですよ。
俺は入店せずトイレを借りて買い物をすることもなく、またロードを立て掛けたフェンスに引き返すんですよ。
で、「駐車場の脇にあるフェンスにロードバイクを立て掛け、OTTO LOCK!」の件(くだり)と逆の作業をするわけ。
「面倒くさっ」。
ほんま、アホらしなったわ。

つづく

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