(564)ロードバイクに乗って地蔵寺、そして大日寺へ。-4

旧撫養街道をひたすら西へ進む。
鳴門の渡船乗り場をスタートしてから、ここまで15㎞ほどか。
ずっと田舎の町並みが続き、代り映えの景色に退屈していた。
しかし、やっとこさ、徐々に緑が増えてきたと感じる。
「やっぱり、自然豊かな環境はええなぁ」。
「走ってて気持ちええもんなぁ」。
しばらくはそう思い、景色に酔いしれた。
が、それもすぐに見飽きてしまう俺であった。

ではなく、更に西へと進むと、第3番札所の金泉寺。
このお寺は、前回「ロードバイクに乗ってお遍路の予行演習をしよう」で訪れているのでスルー。
今回の目的は、前回行けなかった第4番札所の大日寺と第5番札所の地蔵寺だ。
時間に余裕はあるが、目的を確実に遂行したい。
先を急ぐ。

走っている車は少なく歩行者もほぼいない、側道と言うよりも裏道と言った方が相応しい道をゆっくり走る。
我が儘に脚をガンガン回したいところだが、俺が進む道はあちらこちらにある細い路地と繋がっている。
そのため、人が飛び出してきた場合、事故を起こす懸念がある。
自分を制御しよう。
3回クランクを回せば10秒ほど脚を休める…を繰り返し、ゆっくりゆっくり走る。

と、道の脇に立て札。
「お遍路道→」と記されており、「あぁ、俺もあの人と同じ道を走ってるんやなぁ」。
何か感慨深いものがある。

「あの人」とは、もう8年か9年前に読んだブログの作者。
当時、ロードを買ったばかりの俺は、ロード関連のブログをむさぼり読んでいたのだが、その中で特別印象に残り、共感できたブログを書いていた人だ。
が、名前はど忘れした。

あの頃いろんな人の記事を読み、「テンプレでもあるんか?」と思ったことが何度もあった。
確か、こんな感じ↓

「今日はmixiで知り合ったpyonさんとMAX777さんと三宮駅で待ち合わせ(^^♪」
「3人で神戸を満喫するライドを楽しむのだ~」
(この辺に三宮駅前の写真)
「駅に到着(^-^)あ、先にpyonさんが待っててくれてました。pyonさんのDE ROSA IDOLちゃん、素敵ですぅ」
(この辺にIDOLの写真)
「MAX777さんも到着。ホイールはCampagnoloのBORAちゃん。かっこいーーー(^-^)」
(この辺にBORAの写真)
「まずはみんなで南京町へ!腹ごしらえですぅ。角煮まん…まいうー(^-^)」
(この辺に角煮まんの写真)
「フカヒレラーメン、まいうーー!(^^)!」
(この辺にフカヒレラーメンの写真)
「次は六甲アイランドへ。おふたりのペースが速く、付いていくのに精いっぱい(^^;)アセアセ」
「六甲アイランドに到着。景色が綺麗ですぅ。うっとり」。
(この辺に海の写真)

とまぁ、「きっしょ」という感想以外抱くことができない記事であり、くだらない日記が氾濫していた時代の中、あの人が書く記事は違った。
俺にとっては、個性的で魅力的。
ラノベを彷彿させるような無駄に冗長な書き出しから始まることもあれば、無駄にモテないアピールもする…が、クランクを回しながら自分と向き合い、その心情を記事に綴っているところが素晴らしく良い。
持病であるとか、職場での不甲斐ない日常などが赤裸々に書かれ、そんじょそこらの記事とは奥行きが違う。

「あれは価値があったよなぁ」。
「そうそう、特にロードに乗ってお遍路する回は、読み応え抜群やったな」。
そんなことを思いながら、同じお遍路道を進む俺であった。

つづく

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする