(597)ロードバイクに乗って川西方面へ-10

自分ではそれなりに記事と向き合って書き続けているつもりだが、後で読み返すと「しょーもな」と思うことがある。
また、「どうでもええ話が長いねん」と自覚することも。
先日から、ロードバイクに乗って走る川西までの過程を書き、たかが35㎞~40㎞の距離にも関わらず今回で10回目。
どうでもいいことに文字を費やす癖がついた。
直すのは難しいと思う。
ちなみに、どうでもいい話はもう少し続く。

「川西能勢口へおにぎりを買いに行こう」と出発したのはいいが、渋滞でイライラ。
帰りは渋滞とは無縁の武庫川サイクリングロードを絡ませるルートを描いた。
ただ、結果的には途中まで信号待ちを繰り返し、またイライラ。
感情を抑えクランクを回したところ、やっと宝塚市役所が見えた。

市役所の脇にある、サイクリングロードへ下りるスロープに向けて、俺はゆっくりと歩道を進む。
と、前には乳母車を押す若い夫婦が並んで歩いている。
まぁ、邪魔と言えば邪魔だが、歩行者が優先されるべきだし、乳母車には子供さんが乗っている。
「別に急いでるわけちゃうし(平均時速など既にボロボロやし)、こけへん程度にクランクを回したらええわ」。
そう思い、夫婦の後についてゆっくり進んでいると、旦那が俺に気付いたようで、道を譲ってくれた。
「別にええのに」と思いつつも、気遣いが嬉しい。
軽く会釈した後、スロープを下りる。

武庫川サイクリングロード。
普段、俺は家から近い南側(西宮市側)からスタートし、北側(宝塚市側)で折り返して家に帰る。
別に統計を取ったわけではないが、往路の南→北は向かい風で復路の北→南は追い風…のシチュエーションが多い。
この日は北から南へ進み、家に帰るだけ。
都合良く、追い風に乗って走る。

上ハンを軽く握り、背中を伸ばす。
シャカシャカ。
軽くペダルを回すと、26、27、28。
風に背中を押され、時速はすぐに上がり、また適当にクランクを回す。
「ナイス、風」。
「めっちゃ楽」。
もう、サイクリングでもスポーツでも無い。
背中を伸ばしているだけで、進む進む。
「最高やな」。

見慣れた景色に目をやると、「あと少しで家に着くわぁ」。
急に、気持ちの張りが無くなった。
サドルを降りて、道の脇にあるベンチに腰掛ける。
バッグから川西能勢口で買ったおにぎりのパックを取り出し、「ほんまは帰ってから食おうと思って3つ買ってんけど」。
最後の1つをかじりつつ、ぼんやりと武庫川を眺める。
「考えてみると、このサイクリングロードを走って10年近くなるのに、何か食べながらゆっくり休憩するのは初めてちゃうかなぁ」。
と、いつの間にか、辺りに5、6羽の鳩。
「おにぎりくれよ」。
そうねだられる予感を覚え、俺はおにぎりを口に押し込んだ。

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