(614)千博屋の唐揚げ弁当を目的とした淡路島ライド~大満足~

11時30分。

千博屋に入店しようと入口のドアを開ける。
と、弁当が大量に入ったビニール袋を持つ女性客とすれ違った。
「ほぉ。やっぱりここは人気店なんやな…」と感心しつつ入店。
えらく狭い注文カウンターの向こうに女性店員がひとり。
「あの、唐揚げ2個入りの弁当をお願いします。自分は『krm』いいます」。
「はい。10分後ぐらいにまた来てもらえますか?」。
「わかりました」。
店を出る俺。

店の外に設けられたベンチに座り、ただただぼんやり。
「あぁ、なんか退屈やな」。
俺は立ち上がり、特に意味も無く屈伸を始めた。
すると、「ちょっとすみません」。
背後から声を掛けられ、振り向く。
「え?」。
面識などまったく無い兄ちゃんだ。
俺は自然に身構える。
と、「今、並んでるんですか?」。
「いえ、自分はもう注文を終えて待ってるだけです」。
おそらく、俺が入口付近にいたため、並んでる客と思ったのだろう。
まぁ、紛らわしい位置にいた俺が悪い。
死んで詫びたいと思う(わけがない)。

11時42分。

兄ちゃんが入店した後、目の前にトラックが止まった。
「この運転手も客か。ほんまに人気あるんやなぁ、千博屋って」。
「ネットの情報通りやなぁ」。
そんなことを考えながら突っ立っていると、「あ!」。
注文してから10分を経過している。
再度入店し、「さっき唐揚げ弁当を頼んだものですが。『krm』いいます」。

11時44分。

唐揚げ弁当をバッグに収納した後、サドルに股がろうとしたが、ひとつ懸念を抱いた。
「この態勢でロードバイクに乗って走ったら、弁当が斜めに向いてぐちゃぐちゃになるかも知れん」。
弁当をバッグから取り出す。
そして、ビニール袋を左手首に通し、「さぁ、行こかぁ」とクランクを回し始める。
少し進んで、「あかんわ。弁当が邪魔で走りにくいわ」。

12時1分。

往路で見掛けた28号線沿いのベンチに着いた。
膝の上に弁当を置き、蓋を開けてみると大きな唐揚げが2つ。
「いいねぇ。見とれるねぇ」。
本来、俺は遠出した際に飲み食いするのを控えている。
まぁ、トイレに寄るのが面倒だからだ。
しかし、目の前にある大きな唐揚げは食欲をそそってくれた。

まず、一口かぶりつく。
ニンニクや醤油などのきつい味付けは感じない。
どちらかと言うと薄味の部類に入ると思うが、油っこさが絶妙。
おかけで、食欲がますます促進。
米を頬張り、また唐揚げにかじりつき…を夢中になって繰り返していると、思いの外、短時間で食べ終えた。
「これは値打ちあるわぁ」。
「淡路島を走る機会があったら、この唐揚げ弁当は外されへんな」。
味にもボリュームにも満足し、ボトルの水を口に流す。
「じゃあ、そろそろNさん(50代 男性 趣味は釣り)が待ってる由良港に戻ろうかぁ」。
そう思いベンチから立ったが、すぐにまた座る。
急に眠くなってきた。

つづく

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