(626)ロードバイクと共に三重県へ行こう~出発~

「突然なのですが」とSさん(三重県在住 40代 男性)からメールが入ったのは、2月の下旬のことだったと思う。
ちなみに、Sさんとは、この不人気ブログの開かずの間(俺は常にオープンだが、読者には見向きもされない)である問い合わせフォームより初めてメールをくれた人。
それが縁で、ふたりで伊勢や鳥羽を走り、しまなみ海道、とびしま海道、ビワイチ(×2)も走った。
以後、まめに連絡を取り合うことは無いが、定期的に「一緒に○○を走りましょう」と誘ったり誘われたり。

で、「突然、何や?」とメールを読み進めると、「3月に浦村(三重県鳥羽市)の牡蠣小屋に行きませんか?」。
俺は肉派なので海の幸はあまり好きではない。
しかし、何故か牡蠣だけは大好物。
前にもSさんに誘われて牡蠣小屋を訪れたが、それほど高くない値段で牡蠣食べ放題。
十分すぎるほど堪能した。
「そんなもん、行くに決まってるやんけ!」だ。
まだ3月の予定が不透明であることを伝えた上で、「行きます」。
俺はメールを返した。

ただ、「ちょっと迂闊(うかつ)やったな」と後々反省する。
3月の土日は、尼崎でプロレス観戦の予定がある。
また、飲み会(前回までの記事に書いた、興味の無い競馬とゴルフの話わんさかの)があり、また仕事のスケジュールとも向き合わなくてはならない。
「『やっぱり無理っぽいです』とメールしておいた方がええかな…」。
そんな心境に陥った時に、Sさんからメール。
「とりあえず3月28日で牡蠣小屋を予約しました」。
どうも、牡蠣小屋はどこも人気で予約が取りにくく、空いてる日時を調べた上で押さえてくれたらしい。
「OK」。 俺にとって好都合だ。
その時点では、3月28に予定は無いし、先に「この日!」と決めてもらった方が楽な面もある。

頭の中でスケジュールを思い描く。
3月28日(日)に牡蠣小屋に行く。
ロードバイクに乗って、ふたりで登ったり下ったりを繰り返し、腹が空いたところで牡蠣の食べ放題だ。
前日3月27日(土)は移動に費やす。
ホテルと特急の予約しておかなければ。

とまぁ、この2日間の予定を空けるよう心掛けて仕事のスケジュールも立てる。
会社のパソコンに貼り付けた、予定をメモした付箋を確認したところ、何とかなりそう。
「3月27日、3月28日は大丈夫です」。
Sさんにメール。
そして「承りました」と返事が来た。

さて、ここから細かいスケジュールをSさんと詰める。
俺としては、せっかく遠出するのなら城に行きたい。
前回、Sさんと三重県を走った際は、松阪駅で待ち合わせ、松阪城、田丸城を観光してから伊勢へと進んだ。
「今回も伊勢で1泊するとして、そやなぁ、『津城』がええな」。
俺は三重県の土地勘が無いに等しい。
「津も伊勢も近所やろう。大阪市と岸和田市程度の距離ちゃうん?」。
特に根拠は無い。
が、「津城に行きたいです」とSさんにメール。
「承りました」。

何度かメールをやりとりしつつ、伊勢で宿泊するホテルと近鉄の特急の予約を終える。
「では、3月27日11時22分、津駅に到着する特急に乗るので、待ち合わせはそれぐらいの時間に津駅で」となった。

そして迎えた3月27日。
前の日からドキドキして眠れない…という心境にはならず、朝の5時、普通に起きる。
コロナのせいで飲み屋の営業時間が短縮され、仕事帰りに寄る機会が減り、遅い時間まで酒を飲まなくなった俺は、自然と早起きが習慣になった。
9時に家を出て、ロードバイクに股がり、軽くクランクを回す。

右手を軽く目の上にかざす。
朝の日差しが強い。
「夏やったら最悪やで」。
見慣れた町並みの中を5分ほど走ると、阪神の武庫川駅が見えた。
さぁ、三重県へGO!の前に…、俺はサドルを降り、ハンドルを押しながら駅の裏側の遊歩道へ向かった。

つづく

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