(647)ロードバイクと共に三重県へ行こう~ビール3杯、ハイボール3杯~

伊勢の焼鳥屋。
「お待たせしました」。
カウンターに生ビールが置かれ、Sさん(40代 男性 三重県在住 このブログを読む人)と乾杯。
「お疲れ様です」。
「お疲れ様です」。

突き出しをちびちび食べつつビールを飲み、「今日は海沿いの向かい風、きつかったですねぇ」などと話していると、「肝のお刺身です」と店員さん。
肝の刺身はなかなかデリケートな食べ物のようで、うちの近辺では扱っている焼鳥屋が少なくなった。
「ええ機会やわぁ」。
一切れ口に含み、もう何とも表現し難い美味さ。
隣で話すSさんの声が遠退く。

しみじみと堪能した後、「Sさん、やっぱり明日は雨みたいですねぇ」。
「困りましたね」。
次の日、3月28日は浦村(三重県鳥羽市)の牡蠣小屋に行く予定だが、天気予報を確認するに雨。
ロードバイクでは走れない。
もう絶望しかない。
「なので、車を出しますね」とSさん。
助かる。

「お待たせしました。軟骨の唐揚げです」。
2杯目のビールも注文し、飲み食いしながらSさんの職場や家庭における環境の話を聞く。
そんな感じで時間が過ぎていったが、俺から彼に質問がひとつあった。

「グラベル、乗ってます?どんな感じですか?」。
グラベルを所有するSさんに聞きたい。
以前、ロードバイクを買うかグラベルロードを買うか悩んでいる友人から相談を受けて、回答に困った経験がある。
俺はグラベルを所有していないため、その時、イメージで答えるしかなかった。
「ロードに乗るにはなぁ、ロードを買ってからペダルやらサイコンやら買わなあかんもんあるけど、グラベルの場合はな、その後、さらにアウトドア用品が必要やろ?金かかるやん」。
「グラベルはグラベルの楽しさがあるやろけど、ロードで普通に舗装路走ってるだけでも楽しいで」。
グラベルを持っていない俺が言っても、我ながら「説得力が無いよな」だったので、Sさんの意見を聞いてみたい。

「お金がかかるのは、確かにありますね」。
「キャンプ用品でもピンからキリまであってですね、軽くて、装備した上で快適に走れるものは、どうしても高くなってしまいます」。 
「いいものを要求すると切りが無いので、『この辺で手を打っておこか』と思って買い物してます」。
俺は「なるほどな」と思いながらSさんの話に耳を傾けた。

普段、ひとりで走ることが多く、ロードの話をする機会が少ない俺。
Sさんも同じ境遇だと思う。
こうして、久々にロードについて話し合うと、自然に会話が弾む。
「生ビールをお代わりしましょうか」。

店員さんが持ってきた3杯目のビールもすぐに流し込み、「そろそろビールも飽きてきたな」とハイボールを注文。
曖昧な記憶だが、ハイボールも3杯飲んだような。
皮と手羽先をつまみ、「あぁ、飲みに来たなぁ」と実感。
スイッチが入った。
「さぁさぁ、盛り上がってまいりました。全国3千万人のプロレスファンの皆様…」。
頭の中で古舘伊知郎の声が響く。

つづく

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