(650)ロードバイクと共に三重県へ行こう~3月27日、最後の予定~

「明日は何時に迎えに行きましょう?」。
「ホテルのチェックアウトが朝の10時なので、10時にホテルの前まで来てもらえますか?」。
Sさん(40代 男性 三重県在住 このブログを読む人)を見て、翌日の待ち合わせについて話しながら歩く。
「わかりました」。
前に目を戻すと、薄暗い中にぽつんと光る何か。
「あ、踏切か。うどん屋に行く時、渡った踏切やな。ということは、ホテルが近いみたい」。

予定では、ホテルに着く前にラーメンを食べるはずだった。
俺の精神はラーメンに支配され、口は麺をすする時の形状に変化している。
しかし、店に案内してくれるはずのSさんは酔っ払っているのだろう。
ラーメン屋には寄らず、間も無くホテルに着く。

と、「あそこですよ」。
Sさんが口を開いた。
俺は「何が?」と返しそうになったが、「あ、ラーメン屋や!」。
彼は酔っ払っていなかったし、ラーメン屋に行くことを失念したわけでもなかった。
ただ、目指すラーメン屋がたまたまホテルの近所にあっただけの話だ。
「krmさん、入りましょう」。
「はい」。

俺は不意に店員の胸ぐらを掴み、「おい、紛らわしいところに店を建てんなや、ボケがぁ!暴れたろか、コラァ!」と叫ぶこともなく、「いらっしゃいませ。こちらの席にどうぞ」、「はい、わかりました」。
カウンターに座った。

「さて、何を食おうか」とメニューに目を通す…前に、少し気になったのが店の造り。
こぢんまりとした店舗(厨房と客席がある)。
その隣の空き地(ガレージ?)に、骨組みとビニールシートで構成された、おまけのような客席。
ちなみに、我々はおまけの方にいる。

「何にします?」とSさんに聞かれ、手に取ったメニューをチェック。
塩もあれば醤油もあり、豚骨までも。
「う~ん、あんまりこだわりを感じひんなぁ」と思いつつ、「醤油で。あと、瓶ビールも」。
飲んだ後の〆のつもりでラーメン屋を訪れたが、もう少し飲みたい。
Sさんは豚骨と、おつまみ用のチャーシューを注文。
おそらく、チャーシューを注文したのは、「ラーメンが出るまで、ビールを飲みながらつつきましょうよ」という意図だろう。
「こういう細かな配慮、にくいねぇ」と思う。

それにしても、俺の中で引っ掛かったことがひとつ。
Sさんが豚骨を注文したことだ。 
彼が九州の人なら理解できるが、実際のところ、彼は三重県在住の40代男性でこのブログを読む人。
俺としては、何となく「飲んだ後は豚骨よりも醤油の方が正道」と思う。

「Sさん、飲んだ後は醤油じゃないですか?何故、豚骨を選択したんですか?」。
そう尋ねると、彼は丁寧に理由を述べてくれた(と思う)。
ただ、質問した側の俺が言うのも何だが、途中で「こんな話、どうでもええわ」と思い、ビールをひとくち飲んだ。

しばらくするとチャーシューが提供され、つまみながら翌日の予定について再度話し合う。
「ちょっと具合悪いですねぇ」。
「どうしましょうかねぇ」。
些細なことだが、向き合わなければならない問題に気付く。

Sさんの方で、浦村の牡蠣小屋を「12時30分」で予約している。
その枠しか空きが無かったらしい。
まぁ、それはいい。
俺がホテルをチェックアウトし、Sさんと合流するのは10時。
雨が降るためロードバイクには乗らず、Sさんの車で10時から浦村に向かう。
が、車だと11時頃には浦村に着いてしまうらしい。
どうやって上手く時間を潰すのか検討する必要がある。
よく考えよう。

いや、それはいい。
考えなくてもいい。
今はそれどころではない。
店員が醤油ラーメンを持って来た。
少しスープを飲んだ後、麺をすする。
「これは胡椒がいるな」。
麺をリフトし、チャーシューの上に乗せる。
そして、麺に直接胡椒を振り掛ける。
スープに…ではない。
麺に…だ。

自分好みの味、自分好みの食べ方でラーメンを平らげ、「これで今日最後の予定が終わったわぁ」。
気が緩んだからか、眠りに落ちそうになった。
「はぁ、疲れたわぁ…」。

つづく

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