(655)ロードバイクと共に三重県へ行こう~伊勢夫婦石めおと横丁~

スマートフォンで夫婦石の写真を撮ったついでに、時間を確認する。
「まだ10時40分かぁ。思ったよりも時間を潰されへんかったなぁ」。
この後、浦村の牡蠣小屋に行くが、予約の時間は12時30分。
「時間に余裕がありすぎるよなぁ。他に時間が潰せるところ、無いんかなぁ?」。

ふと周辺を見渡すと、パチンコ屋かスーパーか知らないが、郊外型の大型店舗。
「あれは何ですかね?暇潰しできますかね?」とSさん(40代 男性 三重県在住のロード乗り)に聞こうとしたが、「ちょっと待て」。
よく考えてみると、聞くまでもない。
10分ほど前、駐車場から夫婦石へ歩く途中、彼から説明を受けた。
「伊勢シーパラダイス」という水族館らしい。

「Sさん、あの水族館に入るには、やっぱり金掛かるんですよね?」。
「掛かりますね。以前はね、一部ですけど、外から無料で観れたんですけどねぇ」。
残念だ。
只で見物したいが、世の中そんなに甘くない。

軽くがっかりしていると、「水族館には入れませんが、隣の土産物売場やったら入れますよ」とSさん。
「無料で?」。
「はい。無料です」。
「行きましょう」。
即決。

海岸沿いを少し歩き、ショッピング施設「伊勢夫婦石めおと横丁」に着いた。
「ほぉ」。
天井にぶら下がっている提灯が、独特の雰囲気を漂わせている。
祭りに来たような気分になり、一瞬、りんご飴でも買おうかと思ったが、この後、牡蠣の食べ放題が俺を待っている。
それまでは、なるべく腹を空かせておいた方がいい。

Sさんの後ろに付いて売場を眺める。
と、伊勢名物「赤福」。
赤福餅を販売するだけの店舗は、大阪の百貨店や駅でも見掛けるが、店内飲食可能な店舗は初めて見た。
「さすが、伊勢やなぁ」と感心しつつ、店の外からメニューに目を向ける。
「お!ぜんざいがあるやんけ!」。
普段、甘いものを食べる習慣が無い俺だが、赤福のぜんざいは食べてみたい。
ただ、この後、牡蠣の食べ放題が待っている。
それまでは、なるべく腹を空かせておきたい。

引き続き、Sさんの後ろを歩きながら、左右の売場を見回す。
「おぉ、松阪牛の串焼きかぁ。これは熱い」。
少し離れた位置から店の看板を確認。
「カルビの串焼き…、ほんま美味そうやわぁ」。
牡蠣食べ放題のために腹を空かしておく必要など無い。
欲望の赴くまま、かぶりつきたい。
ジャージのバックポケットに入れた財布へ手を伸ばす。
が、値段が目に入り、「パス」。
カルビに限らず、どれも1本1,000円前後。
「焼鳥やったら何本食えるねん?」。
そう小言をこぼした後、前を行くSさんの背中を小走りで追った。

つづく

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