(689)アワイチではないが、ロードバイクに乗って淡路島を走る~前に進まない~

ロードバイクで、またはクロスバイクで淡路島を走るのは、今回が何回目だろうか。
俺が住む西宮市も淡路島も同じ兵庫県。
さほど遠くもないため、年に3回は訪れていると思うが、正確な回数は覚えていない。

有り難がって淡路島を走るのは、俺ひとりではない。
大阪や兵庫の自転車乗りのみならず、遠方から訪れる自転車乗りも多いと思う。
1周150㎞のこの島は、ちょうど走りがいの距離だし、平坦な道も山も楽しめる(俺は登りが嫌いだが)。
また、淡路島バーガーやしらす丼などグルメも充実している。
それも魅力だ。
さらに、自転車乗りにとって有り難いのは、交通量の少なさ。
早朝に岩屋(島の北側にある町)をスタートすると、渋滞に巻き込まれることなく、快適なサイクリングを楽しめるだろう。

と、思っていたが、この時、俺の左足は地面に着いたまま。
渋滞に巻き込まれた。
気のせいか、少し先に見える信号は青だ。
しかし、車の列は微動だにしない。

「時間帯によるんかなぁ」。
以前、洲本(淡路島の中心)から福良(南の町)へ続く内陸部の道を進んだ際、「混んでて鬱陶しいよなぁ」と思ったが、洲本から岩屋の間で進めなくなったのは初めてだ。
「やっぱり時間帯が悪いんやろなぁ」。
溜め息を吐きつつサイコンに目をやると、「12:00」が表示されている。
Nさん(50代 男性 趣味は釣り)との待ち合わせまで、あと1時間。
待ち合わせ場所までの距離は10㎞程度か。

アイウェアを外し、ジャージでレンズの汚れを拭きながら考える。
「1時間以内に10㎞進めばいいわけやから、まぁ、余裕やな」。
「ただ、進まん…」。
「俺もイライラしてるけど、車のドライバーも、みんなイライラしてるやろなぁ」。

歩道に目を向ける。
人は見掛けない。
「歩道を走った方がええかなぁ。徐行でも、止まってるよりかはマシやろ」と思う。
ただ、気が進まない。
フラットな歩道ならまだいいが、大抵はガタガタ、または細かな段差があるだろう。
そういう道を走ると、下からの突き上げが疲労として蓄積される(ような気がする。経験上)。
「我慢しよか…」。
前を向き、車が流れ始めるのを待つ俺。

少し進んでは止まり、少し進んでは止まり…を繰り返し、15分ほど経った。
「やっとやな」。
もう、目の前に車はいない。
自由に脚が回せるようになり、「俺はロードに乗って走っているぜ」。
充実感に満たされる。
まぁ、スピードはしょぼいんですけどね。

道沿いから民家や店舗が無くなり、明石海峡公園を進む。
この後、右手に海が見える(はず)。
そして、岩屋の町並みが見える(はず)。
さらに進むと、ジェノバライン(高速船)の乗り場…だが、そこまで走らなくてもよい。
確か、もう少し手前に、Nさんとの待ち合わせ場所、淡路シェフガーデンがある(はず)。
もう、ゴールにはかなり近付いている(はず)。

つづく

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