(691)アワイチではないが、ロードバイクに乗って淡路島を走る~淡路島の龍旗信~

イエロー、ブルー、オレンジ…。
色とりどりの掘っ立て小屋…と言えば失礼か。
色とりどりのコンテナ?
まぁ、色とりどりの安っぽい店舗(もっと失礼か)が集まる、淡路シェフガーデンに入場する。
ちなみに、入場料は無い。

俺はロードバイクに乗って走り、Nさん(50代 男性)は釣りを楽しみ(目当てのチヌは釣れなかったらしいが)、お互いに趣味を満喫した。
そして、〆はラーメンで…ということで、淡路シェフガーデンのラーメン屋「龍旗信」へ。

海岸沿いにある淡路シェフガーデン。
テラスで海を見ながら食事を楽しむことができる。
シチュエーションは素晴らしい。
ただ、細々した店が集合した施設なので、「龍旗信、どこやねん?わかりにくいねん」とぼやきたくなった。

結局、案内図を確認し(最初から確認しとけよ)、龍旗信の前にたどり着く。
「Nさん、ここは冷麺(1,600円)食って下さいよ。自分は塩ラーメン(900円)にしますけど」。
メニュー看板を見ながら話し合い、ふたりとも塩ラーメンを選んだ。

入店し、店員に注文を伝えた後、テラス席に移動。
海に目をやりながらぼんやりしていると、Nさんが話し掛けてきた。
「今日は何㎞ぐらい走ったんですか?」。
「由良から岩屋の間しか走ってないので、40㎞ぐらいですわ」。
「観音像には寄りましたか?」。
「はい、解体される前に写真撮っときたくて。自分以外にも何人か写真撮ってる人がいたんですけど、『みんな、考えること同じなんやなぁ』思いましたわ」。

しばらくすると、「お待たせしました」。
テーブルに塩ラーメンが置かれた。
「チャーシューにネギ、海苔、ほうれん草か」。
何となく味が想像できる。
また、質素な印象も受けた。
「おいおい、大丈夫か?ノーマルでも900円するんやから、それなりに楽しませてくれよ、おい」。
脳内で皮肉を言いながらレンゲを右手に持ち、スープを一口。
「おい、美味いやんけ!めちゃめちゃ美味いやんけ!」。
あっさりしたスープだが、深さを感じる。
「うん。コクやわ、コク」。

レンゲを置き、箸に持ち替える。
「さてと」。
少量の麺を掴み、すする。
不味いとは思わない。
ただ、違和感を覚えた。
「柔らかすぎひんか?」。
自問自答する。
「違う。やや柔らかいぐらいちゃうか?」。
「そうか?ちょっと太いにゅうめん食ってる感じがするんやけど」。
「いやいや。普段から麺の硬さにこだわり無くラーメン食ってるけど、自分では普通と思ってても、実際に食ってたんは、やや硬めやったんやろう」。
「なるほど。いつの間にか俺の中で普通の基準が変わってたんかも知れんな」。

ひとり、首を傾げたり頷いたりしながら味わっていると、既に食べ終えたNさんが口を開いた。
「塩ラーメンの美味い店は、何軒もありますよね」。
俺は「このラーメンマニアは何を言うんやろう?」と、手を止める。
「何軒もある塩ラーメンの名店のね、スープは塩分濃度が高い店が多いと感じるんです」。
語るNさんの目を見詰め、話を聞く俺。
「このラーメンは、塩分濃度がさほど高くないのに美味しいです。麺の柔らかさも、スープに調和するようにしてるんですよ」。

バシッ。
膝を叩く俺。
「なるほど」。
納得した後、我々は車に乗り、帰路に着いた。
さよなら、淡路島。

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