(701)ロードバイクに乗って、和歌山1泊2日の旅~デイリーヤマザキの100円バーガーと角バーガーの思い出~

26号線を南へ進む。
目指すは和歌山。
あと50㎞ほどだ(おそらく)。

天気が良いのは有り難い。
ただ、日差しの強さと蒸し暑さが気になる。
喉が渇き、信号待ちのたびにボトルケージに手を伸ばし、「あんまり残ってへんな。水、買わなあかんわ」。
残り少ない水を喉に流し、100円の自販機をさがしつつクランクを回した。

高石神社の前を通り過ぎ、泉大津市に入る。
俺の中で、泉大津といえばデイリーヤマザキ。
西宮の家から和歌山方面に行く際、いつもこのコンビニで休憩を取っている。
何故なら、100円のハンバーガーを買うために。

今の時代、1,000円以上のハンバーガーがありふれ、有り難がられているが、まぁ、それもわかる。
肉やら何やらとこだわりがあるのだろう。
しかし、違和感もある。
「ハンバーガーで1,000円?アホくさっ」だ。
と言うのも、俺は学生時代にファミリーマートでバイトをし、毎日のように「角バーガー」を作っていたからだ。

角バーガーとは、四角形のパティをバンズで挟んだ100円ほどのバーガー。
注文が入ると、パティをフライヤーで揚げ、ケチャップとマスタードを適当に掛ける。
正直、「面倒くさー」や「自分で作れや」と思ったが、お客さんには人気があった。
また、15分ほどの休憩時間中に自分で作り、自分で食っても「最高やな、これ」。

話は変わるが、当時のファミマには「焼肉ピラフ」というメニューもあり、これも絶品。
何種類かあるピラフシリーズの中で、焼肉ピラフ以外を選択する客の味覚を疑ったものだ。

まぁ、そういうわけで、俺はチープなハンバーガーが好きで、デイリーヤマザキにはそれがある。
店の脇にロードバイクを立て掛け、100円程度のチーズバーガーと水を買った。
「水の有り難みを感じるわ」。
ゴクゴクゴク…っと喉に流し、残った水をボトルに移す。
喉を潤した後、「この安っぽい味がたまらんよなぁ」。
しょぼ美味い100円バーガー。
腹も心も満たされる。

「さて、出発しよか」の前にトイレを借りたい。
走っている間、インナーパンツのポジションがどうも不快に思えた。
直したい。
再度入店し、店員のおばちゃんに「トイレ、貸してもらいますね」と声を掛ける。

トイレのドアノブを回し、そして開ける。
と、スーツを着た兄ちゃんが用を足していた。
彼は慌てた様子で「す、すみません」。
鍵を閉める。
まぁ、彼にとって「恥ずかしいところを見られた」だろうが、俺としても「見て気持ちいいものでもないものを見せられた」だ。
「トイレの鍵を閉め忘れる奴の精神構造って、どうなってるんやろ?」。
そんなことを考えながら、俺はクランクを回し、26号線を南へ進んだ。

つづく

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