(702)ロードバイクに乗って、和歌山1泊2日の旅~走るのも書くのも苦しい26号線~

信号待ちの間、日焼けした腕に目をやる。
蒸し暑さのせいだろう。
うっすらと汗が湧き、日差しの強さもあって、妙に黒光りした腕だ。
信号が青に変わり、クランクを回し始めると向かい風。
少し走っては赤信号、少し走って赤信号を繰り返し、頑張っている割には結果に結び付かない。
「何か、仕事に似てるよな」。
休みの日なのに、気持ちが重くなった。

大阪と和歌山を結ぶ26号線。
これまでに何度も走ったが、改めて思う。
「極悪な道やな」と。
普通(俺の中の常識では)、郊外に行けば行くほど走りやすくなる…はずだが、26号線は違う。
都心であろうが郊外であろうが、シビアな環境が用意されている。

確か、大和川を渡って堺市に入り浜寺付近まで…を除いて、道端の狭い区間が連続。
車のドライバーから見て俺は鬱陶しいだろう。
俺としても迷惑を掛けたくない。
なるべく道路の左端に寄る。
青い矢印。
一応、自転車レーンは設置されているが、道路自体の幅が狭いため、あまり意味をなしていないような…。

信号の多さも鬱陶しい。
赤信号で止まり、青に変わって「さぁ、行こか」のタイミングで、2つ3つ先の信号が赤に変わるのを視認。
「ちょっと進んだら、また信号待ちか…」。
道端が狭い上に信号の間隔が短いとは、もう嫌がらとしか思えない。

信号の間隔が短いと、その分、ブレーキを掛ける頻度も高くなる。
もう10年近く前の話だが、初めて26号線を走って和歌山へ向かった時、頻繁にブレーキレバーを引きすぎて握力を失った。
確か、大阪府と和歌山県の府県境にある孝子峠を下る際、「減速でけへん…」とびびり倒したものだ。
同じ経験はしたくない。

26号線に対し愚痴りながら走っていると、左手に岸和田城。
城好きな俺としては、「寄って行きたいなぁ」。
いつも思う。
しかし、今回も通り過ぎる。
何も時間に余裕が無い…と言うわけではない。
ライド中、コンビニ以外に立ち寄るのが怖いのだ。
盗難の恐れがある。

「そう言えば…」。
ふと気付く。
岸和田まで進んだということは、スタートした西宮からゴールである和歌山まで、既に半分は走った(ことになると思う)。
それにより、気が少し楽になった部分と、「まだ半分近くあるんかよ…」と気が滅入る部分、両方を心に抱え、俺はクランクを回した。

とまぁ、ここまで記事を書いて、妙に疲れた。
おそらく、1,000文字程度の記事になったと思うが、走っていて苦痛を味わった区間は、書いていても苦しくなる。
たったこの程度の記事なのに、悩んで悩んで2日も掛かっているわけで。
「無理矢理デビルマンとサタンを登場させて、戦わせて、人類滅亡…で話を終らせてまおか…」。
何度そう思ったことか。

つづく

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