(712)ロードバイクに乗って、和歌山1泊2日の旅~不安を抱えながらペンギン歩き~

※いつも通り、どうでもいい話です。

ワカヤマ冨士第2ホテル。
チェックインを済ませ、部屋に入る。
輪行バッグを部屋の隅に置き、電気を点けて、「あぁ、疲れたわぁ…」。
ベッドに座って、俺は足元に手を伸ばした。

BOAダイヤルをクルクル回し、ビンディングシューズを脱ぐと、少しリラックスできた気がする。
「阪神、どうなってるんや?」。
テレビのリモコンに手を伸ばし、「何や?サンテレビ、映れへんのか…」。
まぁ、いい。
それはいい。
そんなことよりも、俺は西宮から和歌山まで汗を掻きながら約80㎞走った。
風呂に入って汗を流したい。
シャワーではなく、湯船に浸かりたい。

ジャージを脱ぎ捨てて裸になり、浴槽の中で三角座り。
徐々にお湯が溜まる。
そして、徐々に「気持ちええわぁ」。
何となく浴室の天井を見ながら、「今からどうしよう?」。
考える。
適当な居酒屋でちびちび飲むのもいいし、和歌山ラーメンの店に行くのもいい。
ラーメンとビール。
いいねぇ。

お湯が腰から胸辺りまで溜まり、のんきに「居酒屋?」、「ラーメン屋」と考え続けていたが、「あ、ちょっと待てよ」。
世間は、まん防だか何だかで、アルコールが提供できない地域がある。
俺が住む兵庫も、隣の大阪も、確か19時半までしか酒を注文できない。
「のんびりしてる場合ちゃうわ」。
風呂を飛び出て、急いで着替え部屋を出た。

フロントの前を通り過ぎる際、壁に掛かった時計に目をやると、19時過ぎ。
「やばいな」と思う。
急いでどこかの店に入っても、酒が飲めないかも知れない。

とりあえずホテルの外に出たのはいいが、俺は考えなければならない。
まず、「どの店に行こうか?」ということ。
最適解を食べログに求めたい気もするが、時間が無い。
ちまちまと調べている余裕が無い。
また、単純に面倒くさい。
ならば、以前に行った店で、ある程度の場所が分かる店にしよう。
「うん、和歌山ラーメンの『まるイ』やな」。
大量の葱が乗ったラーメンで、美味かった記憶がある。
決定。

「まるイ」に向けて歩き始める。
カッチャカッチャ…カッチャカッチャ…。
毎度のことだが、遠出する度にSPD-SLシューズでペンギン歩き。
「ダルいわ…」。
カッチャカッチャ…。
本当は、スニーカーかサンダルで歩きたい。
ただ、荷物になるため持って来なかった。
まぁ、いい。
それはいい。

俺には、もうひとつ考えなければならないことがある。
「そもそも、和歌山ってまん防の実施区域に指定されてるのか?」ということ。
普段、ネットニュースに目を通していると、近畿において大阪の感染者数がダントツで、兵庫はかなりの差で2位、次は京都…だが、和歌山についてはコロナ関連で大したニュースが無いような。

「和歌山の飲食店はどうなってるんやろ?」。
「コロナ前と変わらず、普通に営業してんのか?」。
足を止め、スマートフォンで調べよう…としたが、俺の中で「面倒くさいわ」が勝ち、「まるイ」に向かってまた歩き始めた。
考えるより行動だ。
まぁ、もしも「店に着いたけど閉まってました」という結果が待ち受けていれば、俺は「死にたい」と思うだろうが。

つづく

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