(713)ロードバイクに乗って、和歌山1泊2日の旅~ラーメン屋でビールを飲み、そして考える~

「とりあえず、瓶ビールをお願いします」。
注文を取りに来た男性店員に、そう伝える。
「はい、少々お待ち下さい」。
そして、少々お待ちしていると、カウンター席に座る俺の目の前に瓶ビールが置かれた。
「OK!身震いするぜ!」。

大阪も兵庫も、緊急事態やらまん防やらで、外で飲めない日々が続いた。。
または、飲めても時間に制限があったり。
「19時まで」とか「19時半まで」とか、「そんなもん、普通は働いてる時間やんけ!」と思うが、このご時世だ。
仕方が無い。

そう、仕方が無い…わけだが、和歌山はコロナ感染者数が少ないのか。
有り難いことに、俺は左手にグラスを持ち、右手で瓶を傾け、ゆっくりとビールを注ぐ。
「はぁ…。今日の苦労が報われた思いやわ…」。

6月25日、この日、俺は西宮の家を出発し和歌山に向かった。
道の狭さと交通量に苦労し、また、延々と吹き続く向かい風にもうんざりし、途中からは雨が降り、何もかもが最悪に思え、「しばらくロードバイクには乗りたくたいわ…」と何度も弱音を吐いた。
しかし、もう大丈夫。
今、俺にはグラス1杯のビールがあるのだ。

それはそれとして、ラーメンの注文をしなければならない。
もともと、ラーメン屋における俺のルーティンは決まっていた。
A チャーシュー麺+ライス
B ラーメン+唐揚げ(無ければ餃子)+ライス
20代の俺はAかBかでよく悩んだが、40を過ぎると「ご飯ものはいらんやろ」となり、ラーメン一本で行くように。
しかし、せっかく和歌山まで来たのだ。
「今日は無茶しようぜ」。
「ちょっと贅沢しようぜ」。
自然とそんな心理が働き、ラーメンではなくチャーシュー麺を選択し、注文。

ビールをちびちび飲みながら、壁に貼られたPOPに目を向ける。
「ネギの量 お好みでお選び頂けます!」と。
この店、「和歌山ラーメン まるイ 十二番丁店」には、以前に一度訪れている。
ノーマルでも大量の葱が乗ったラーメンは、見た目も良く食感も味も良かった。
が、「葱を少な目とか無しも選べるって?」。
違和感。
「おいおい、ちょっと待ってくれよ」と思う。
大量の葱こそ、ここのラーメンのウリではないか。

「一体、どういうことや?」。
考える。
そして、もう一度POPに目を向けると、「リピーター続出!」と。
「ネギ少なめの人気の秘密は ネギの調和がなくそのままの まるイ自慢の豚骨醤油! こってり派の方にお勧めです!」。
また違和感。
「それやったら、最初から葱無しで勝負せえよ」だ。
まぁ、お店としては葱が苦手な層も取り込みたいのだろうが、どうも詭弁に思えてならない。

と、「お待たせしました」。
葱まみれのチャーシュー麺が来た。
水を一口飲み、右手で箸を持つ。
「いや、まずはスープからやで」。
鉢の上に箸を横に寝かせ、レンゲに持ち替える。
「では、いただきます」。

つづく

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