(714)ロードバイクに乗って、和歌山1泊2日の旅~和歌山ラーメンまるイを堪能する~

大量の葱が蓋をするチャーシュー麺。
まずは、スープを一口。
「お!」。
美味い豚骨醤油だ。
また、言葉で表現するのが少し難しい気もするが、「しっかりした味やな」とも思えた。
「こってり」でもあるが、「うん、しっかりした味やな」と。

俺は葱が好きだ。
理由としては、食感。
そして、苦味。
葱と塩だけで酒が飲める。
あと、もうひとつ。
ジャンクなものを食べても、葱がまぶされているだけで「一応、野菜食ってるから」と免罪符になってくれる。

しかし…だ。
葱は諸刃の剣であることも理解している。
ラーメン屋で、よく「葱大盛り!」(ニカッ)と注文する俺には、葱のデメリットも手に取るように分かるのだ。
それは、スープの味が変わる…のと、水っぽくなってしまうこと。

麺をすすりながら、「このチャーシュー麺が水っぽくなる前に、急いで食わなあかんな」と思う。
が、「落ち着け」。
自分に言い聞かせる。
冷静になって考えてみると、以前もこの「和歌山ラーメン まるイ 十二番丁店」を訪れている。
そして、マイペースに食っても、葱が悪い方向に作用することなく味わえた。
今回も大丈夫(のはず)。

チャーシューをひと切れ口に含む。
「あぁ、ライスを頼みたくなってきたわぁ」。
でも、我慢だ。
食事は丁度よい量で終わらせないと、後になって後悔する。
「ライスはやめとこ」。
グラスにビールを注ぎながら、「あぁ…、自分を律している自分、大好き…」。
自分に感動。

麺に葱を絡め、そしてすする。
口の中で食感と味わいを楽しみ、また麺に葱を絡め…を繰り返していると、目の前の壁に貼られたPOPがまた視界に入った。
「ネギの量 お好みでお選び頂けます!」。
「ネギ少なめの人気の秘密は ネギの調和がなくそのままの まるイ自慢の豚骨醤油! こってり派の方にお勧めです!」。

「詭弁だね…」。
さっきはそう思ったが、そこまで言うなら…と、部分的に葱を取り除き、麺とスープだけで食べてみる。
「美味いやんけ!」。
「葱無しでも、十分美味いやんけ!」。

勿論、葱まみれでも美味いのだが、葱無しの「普通のこってりラーメン」も美味い。
POPに記載されている内容について、最初は「ええ加減なこと言いやがって」と思ったが、「ええ加減なこと」ではなかった。
いやぁ、一本取られたねぇ。

麺を食べ終え、スープに浮かぶ葱をレンゲですくう。
「麺が無くても美味いわぁ」。
葱を平らげ、スープを飲み干す。
残ったビールも一気に飲み、「あぁ、ええ時間を過ごせた思うわぁ」。
美味いものを食べれたし、新しい発見もあった。

会計を済ませ、店を出る。
「次、葱抜きも食ってみたいなぁ」。
そんな気分的になり、俺は振り返って独り言をつぶやいた。
「ネギの量 お好みでお選び頂けます! ネギ少なめの人気の秘密は ネギの調和がなくそのままの まるイ自慢の豚骨醤油! こってり派の方にお勧めです!」と。

つづく

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