(749)意外に良かった鳴門徳島サイクリングロード-20

辺り一面に広がる畑。
「おっかしいよなぁ」。
「何か、さっきも同じ道を走った気がするんやけど…」。
景色に変化が無いせいか、クランクを回しながら違和感を覚える。

「そっれにしても…」。
ハンドルを握る手に目をやり、ひとり文句を言う。
「路面の状態、悪すぎるやろ」と。

信号が無い。
車も走っていない。
その点では、最高の環境だ。
しかし…だ。
道がガタガタすぎて、路面からの突き上げが煩わしい。
手に軽い痺れを感じる。

路面には雑草が目立ち始め、「大丈夫か?このサイクリングロードは」。
文明橋をスタートし、ここまで走っている間、何度も疑問を抱いたが、もう一度問う(誰に?)。
「ほんまに大丈夫か?このサイクリングロードは」。

ネットで「鳴門 サイクリングロード」や「徳島 サイクリングロード」を検索すると、「鳴門徳島サイクリングロード」は上位に表示される。
また、徳島県の公式サイトにページもある。
が、「これを県が公式におすすめるのはどうか?」。
正直、そう思ってしまう。

と言うのも、既に書いたが、工事中の箇所があるため、迂回の必要が生じる。
現時点で公式ルートを走破するのは不可能。
「なんじゃ、それ?」だ。
また、ボロボロの路面も気になる。
おそらく、「普段、誰も見向きもせんような海沿いの道と川沿いの道を繋げといてやなぁ、『サイクリングロードです』とでも謳っときましょか」。
そんなノリで出来た道なのだろう。

まぁ、いい。
それはいい。
徳島県には徳島県の、鳴門市には鳴門市の都合がある。
そうだ。
不平不満を垂れても仕方が無い。
俺は、今、与えられた現実と向き合い、クランクを回すしかないのだ。

と、今まで以上の小刻みな振動が両手に。
路面は砂利。
未舗装ゾーンに突入。
「ふざけてんのか?」。
また文句を言いたくなったが、「大人の対応を心掛けようぜ」。
そう自分に言い聞かせる。

「この辺りは工事中か」。
辺りを見回す。
「ま、どうでもええわ」。
小石を踏んでスリップしないよう、路面に気を付けながら進む。
と、小さな川。
短い橋が架かっている。
「OK」。
「公式ルートによると、橋を渡ってからすぐに左折して…やな」。

緩やかな登り。
そして、下り。
橋を渡り終え、視線を左に移す。
と、「工事中」の立て看板。
「またか!?」。
「おちょくってんのか!?」。

つづく

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