(760)ロードバイクに乗って撫養城へ、らーめん山東へ~後は飯を食い酒を飲むだけだ…が~

撫養川大橋を渡り、道なりに北西へ進む。
と、「いいねぇ」。
シンプルであり、インパクトもある大塚倉庫の大壁画。
「ボンカレー」に「クリスタルガイザー」。
そして、人生において一度しか飲んだことがない「シンビーノ ジャワティストレート」。
想像していた味と違い、一口目で吐きそうになった記憶がある。
まぁ、それはそれとして、ここ鳴門市は、大塚製薬グループ発祥の地らしい。
そう、発祥の地。
いつかの日か、コンパでこの豆知識を披露したいと思う。
「krmさん、物知り!キャー、素敵!」。
んなわけないか。

さて、俺の向かう先は、Nさん(50代 男性)との待ち合わせ場所、渡船乗り場の駐車場だ。
Nさんは今、近くの海で真鯛釣りをしている。
「釣れましたか?」。
「いやぁ、今日はさっぱりでした」。
「釣れませんでしたかぁ。ちなみに、餌代はなんぼでした?」。
「5,000円ぐらいですね」。
「なるほど。海に5,000円を投げ捨てた…ってことですね?」。
「そうですね。チャリンチャリーンと」。
後ほど、こんな会話を交わすと思いながら、俺はクランクを回した。

渡船乗り場に着いたのは、11時40分。
待ち合わせには、まだまだ時間がある。
「とりあえず…と」。
Nさんに借りたキーで車のトランクを開け、ロードバイクを積む。
そして、助手席でだらだら。

「どうしょっかなぁ」。
待ち合わせ時間より早く着くことは、過去に何度もあった。
その際は、近くの「福丸水産」で飲み食いして時間を潰すのが、いつものパターン。
しかし、「今日は行けんなぁ」。
と言うか、行きにくい。
ひとり頷く。
実は、前日の夕方、俺はNさんと訪れているのだ。
福丸水産に。
もし、昨日今日と連チャンで行った場合、「自分、うちの店、よっぽど好きなんやなぁ」と店員に思われる可能性がある。
まぁ、好きだ。
認める。
が、それを気付かれたくはない。
何となく。

ならば、他の店に行けばいい。
「どこ?」。
考える。
「あ、あるわ!」。
答えはすぐに出た。
鳴るちゅるうどん(ご当地グルメ)の店だ。
今まで何度も鳴門を訪れているのに、食べたことがない。
「ええ機会やなぁ」。
SPD-SLシューズからサンダルに履き替える俺。

鳴るちゅるうどんの名店が、橋の向こうにある。
小鳴門大橋。
小なのか大なのか分からない名前の橋を眺め、うんざり。
「余裕で大やな…」。
「こんな長い橋、歩いて渡らなあかんのか…?」。
気が滅入る。
「ナシやな」。

ならば、他の店に行けばいい。
候補に上がったのは、「魚大将」。
福丸水産の隣にある店だ。
過去に一度訪れ、カキフライを食った記憶がある。
また、混んでいた印象もある。
「混んでる店は嫌やなぁ」。

考え直す。
「他にあったかなぁ?歩いて行ける範囲で」。
橋のたもとで、脳内の地図を開くと、すぐに浮かんだ。
今まで店の前は何度も通ったが、通るたびに「潰れかけやなぁ」と思い、入店するのに躊躇していたラーメン屋。
「ええ機会や」。
「行ってみよか」。

つづく

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