(762)ロードバイクに乗って撫養城へ、らーめん山東へ~支那そばと向き合う~

「何かパッとせん店やけど、試しに行ってみよか」と訪れた、ラーメン山東。
なるべくなら、ラーメンと餃子を食った後、満たされた気分で店を出たい。
が、餃子は俺の口には合わなかった。
後はラーメンに賭けるしかない。

「お待たせしました」。
支那そば(小)が来た。
「ほぉ」。

まず目に付いたのが、濃い茶色のスープ。
「茶系かぁ」。
徳島ラーメンには、白、黄、茶の3系統があり、それぞれにはそれぞれの味わいがある。
「さてと」。
レンゲを取り、スープを一口。
「うん、コクがあるねぇ」。
また、どぎつそうな色の割には意外とあっさり。
「うんうんうんうん…」。
自然と、ひとり頷いてしまう。

もうひとつ、目に付いたのはキクラゲ。
「博多ラーメンじゃないのに、キクラゲ?」。
少し違和感を覚えたが、まぁいい。
邪魔にはならないだろう。

レンゲから箸に持ち替え、そして麺を持ち上げる。
麺の表面を濃い茶色のスープが流れ落ち、「何て素敵な景色なんだ」。
見惚れてしまう。
そう言えば、似たような景色をどこかで見た。
どこかのラーメン屋で見た。
「あっ」。
俺の大好きな京都の老舗「新福菜館」だ。
ラーメンの系統は違うが、あの黒いスープが麺を伝って流れる様に似ている。
「そうや、そうや」。
気付いた瞬間、食欲が増幅され、無我夢中で食らいついく。

すっからかんになったラーメン鉢を見て、「美味かったわぁ」。
はーっと息を吐き、ビールをチビチビ。
店内を見回すと、いつの間にか7~8人のお客さん。
「なかなか人気あるやん」。

「すみませ~ん」。
近くのテーブルにラーメンを運ぶ女性店員(店主?)に声を掛ける。
「お勘定をお願いします」。

精算を終え、ジャージのバックポケットに財布を入れ、席を立つ。
と、女性店員より「ありがとうございましたー」。
心の中で「どういたしまして」と返し、俺は店を出た。
かなり満たされた気分で。

うん。
本当に満たされた。
支那そば(小)は、意味不明なキクラゲ以外、納得できるラーメンだった。
また、なんと言っても料金が素晴らしい。
450円で美味いラーメンが食えるとは、こっち(阪神間)の常識では考えられない。
まぁ、中華屋には量産型ザクみたいなラーメンを450円で提供している店もあるだろうが、ラーメン屋でラーメン450円。
これは値打ちがある。
本当にね、もうね、最近、「超オススメ」などと言って味玉を付け、1,000円近いラーメンを売る店にはうんざりしている。
まぁ、それはそれで美味いし拘りも感じるが、俺は安くてほどほどに美味い店の方が好きだ。

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