(777)ロードバイクに乗って津田引田線を走り、鳴門で夜を過ごす~自己嫌悪に陥る俺~

鳴門をスタートし、引田を経て約40㎞。
11号線を西へ進んでいると、「おっ!」。
右手に目立つ「うどん」の文字。
道の駅に併設されている「松原うどん」だ。
目的地「津田の松原」の目印でもある。

「とりあえず、着いたなぁ」
「大した距離ちゃうけど、一応の達成感はあるな」
サドルから降り、クリートにカバーを嵌めながら、うどん屋を見詰める。
特に腹が減っているわけでもないが、寄ってみたい。
一度、寄ってみたい。

これまで、鳴門~高松間を走った際、道沿いに並ぶ何軒ものうどん屋を目にした。
入りたい。
香川県で本物の讃岐うどんを食べてみたい。
何度もそう思った。
しかし…だ。
俺は店に入ったことがない。
その理由は、ひとつ。
ロードバイクの盗難を恐れているからだ。

「おいおい。うどんを注文してやなぁ、食べて、店を出るまで20分程度やろ?」
「たった20分程度やで」
「ちょっと神経質なんちゃうか?」
そう言われると(誰にも言われていないが)、確かにその通りだ。
俺は神経質…、いや、臆病なのかも知れない。
そもそも、盗人に出くわす可能性よりも、出くわさない可能性、盗まれない可能性の方が高い。
普通に考えて。
うん、そうだ。
頭では分かっている。
しかし、よっぽど運が悪い日ならどうだろう?
盗まれる。
そして、計り知れないダメージを食らう。
間違い無く。
やはり、最悪のケースを想定すべきだ。
盗まれる前提で心を構え、そして盗まれないよう動くべきだ。

が、そんなことを考えていると、自分が嫌になる。
あぁ…。
いつものことだが、人を、世間を疑ってかかる自分が嫌になる。
でも、仕方が無い。
現に盗人はいるのだから。
うん、これからも疑ってかかろう。

さて、ハートがどす黒く染まったところで、ハンドルを軽く押し、うどん屋の前を通り過ぎる。
2、3分歩くと、「瀬戸内海国立公園 津田の松原」の入口。
入場料無料。

目の前には、松の木。
辺り一面にそびえる松の木。
この松原を抜けると、白砂の浜が広がる。

つづく

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