(781)ロードバイクに乗って津田引田線を走り、鳴門で夜を過ごす~俺のスイッチ~

登りと下りを繰り返す。
「しくじった…」と思いながら。

津田引田線。
この道の終盤には山があり、登りが待っている…ということは把握していた(Googleマップを確認した際、道沿いが緑色だったので)。
登りが嫌いな俺としては、「最後だけ頑張らな」。
そう覚悟していた…わけだが、序盤からアップダウンの道が続くとは。

俺は山が嫌いだ。
登りが嫌いだ。
理由は、疲れるから。
辛いから。
辛さを楽しむ性癖など、俺には無い。

繰り返す。
俺は山が嫌いだ。
登りが嫌いだ。
ルート上に山があれば仕方無く登る。
しかし、避けられるものなら、なるべく避けたいと思う。
好き好んで登りたいとは思わない。

と、文句ばかり言っているが、腰を上げ、死ぬ思いで脚を回し、汗にまみれて山を登り切った達成感。
それを得た経験はある。
「頑張ってる自分大好き」と、「やっぱり俺って天才やったな」。
そう自惚れ、幸せな気分に浸れたこともある(お陰さまで)。
だからか、本音として、俺は山が嫌いだが憎んではいない。

憎むべきは、アップダウンのある道。
「はぁ、登り切ったわ…」
「やっと下りに入るわ…」
「あら?先の方に、また登りや…」
「はぁ…。ほんま、悪質やで…」
何だろう?
アップダウンを繰り返すと、ネチネチと嫌味を言われている気分になる。

走り慣れたルートにアップダウン…があるのは、まだいい。
どこで手を抜き、どこで力を入れるか把握しているから。
ただ、知らない道でアップダウンは勘弁してほしい。
ちなみに、この津田引田線は、初めて走る道だ。

「一体、俺が何したっちゅうねん?」
脚を止め、ロードバイクをガードレールに立て掛ける。
文句を言いたい心境になった。
「おい、この起伏はいつ終わるねん?」
「永遠に続く勢いやけど、何の嫌がらせやねん?」
「殺す気か?」

俺は分かっている。
本当は分かっているのだ。
文句を言ったところで現実は変わらない。
1mも進まない。
分かっている。

なら、前向きになろう。
困難を受け入れ、楽しもう。
「やったろうやんけ」
「死ぬ気で登ったるわ」
登りに対するスイッチが、俺の中で入った。
バチッーと。
サドルに跨がり、上ハンを握る。
「死ぬ気で登ったる」

呼吸を乱しつつもクランクを回し、登る。
登る。
と、すぐに下りへ入り、平坦な道が続いた。
せっかく、スイッチ入れたのに…。

つづく

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