(788)ロードバイクに乗って津田引田線を走り、鳴門で夜を過ごす~唐揚げ弁当屋で~

ゆるゆるとクランクを回す。
海(実は池だった)を眺めながら、ゆるゆるとクランクを回す。

車はほぼ走っていない。
信号も無い。
おまけに人もいない。
普段の俺なら、「何て走りやすい環境なのだろう」。
そう思い、ガツガツ脚を回すが、景色のせいか空気のせいか、最高時速も平均時速もどうでもよくなってきた(既にボロボロやし)。
穏やかな気持ちでのんびりと進もう。

うん、穏やかな気持ち。
今の俺にとって必要なもの。
実は、まったく穏やかではなく、余裕が無い自分に気付き、懺悔したくなる出来事があった。

※このブログは、ロードバイク乗りとして知識やテクニックを身に付ける情報は何もありません。あるのは、どうでもいい話だけです。

と、一応、断っておいたところで、話を進める。
先日の話。
近所のサイクリングロードを走った帰り、唐揚げ弁当屋に寄った時のこと。
本当に、俺は穏やかではなかった。

サドルから降り、ロードバイクを腰に立て掛けつつ、テイクアウト用窓口へ声を掛ける。
「すみません」
中から50代ぐらいの男性(店長またはオーナーか?)が顔を出し、「はい」。
「ももから弁当をひとつ」
「ご飯が炊けてないので、20分は掛かりますよ」
「あ」
「では、結構です」
サドルに股がり、家に帰る俺。

まぁ、何てことのない会話だ…と、あなたは感じたのかも知れない。
が、違う。
巻き戻して、スロー再生。

「もぉもぉかぁらぁべぇんとぉぉをひとつぅぅ」
「ごぉはぁんがぁたぁけてぇなぁいいのぉでぇ、にじゅっぷんはぁぁかぁかぁりぃまぁすよぉぉ」
「あ…ん…」
「でぇはぁ、けぇっっこおぉうでぇすぅ」

ドラクエの「復活の呪文」のようだが、違う。
もう一度、巻き戻してスロー再生するので、注意深く聞いてほしい。

「もぉもぉくわらぁぁヴぇんとぉぉうぉひとつぅぅ」
「ぐぉぉふぁんがぁたぁけてぇぬあぁいいのぉでぇぇ、にぃじゅっぷんはぁぁかぁかぁりぃまぁすよぉぉ」
「あぁん…?」
「でぇうわぁ、くぇっっこおぉうでぇすぅぅ」

そう、俺は店の人に対し、一瞬だが、「あぁん?」と言っている。
きっと、不貞腐れた顔で言ったのだろう。
「あぁん?」を。

この「あぁん?」は、「20分も待つわけないやろ、ボケ!」と「弁当屋で米炊けてないって、どんだけぬるい商売しとんじゃ!?」という思いが込められている。
が、言うべきではなかった。
絶対に言ってはならなかった。

俺は反省している。
一瞬の「あぁん?」によって、店の人は不快感を覚えただろう。
そして、俺は店の人に軽蔑されただろう。
結局、お互いにとって、どちらも得しない余計な一言を、俺は発してしまったのだ。

穏やかではない俺。
穏やかになりたい俺。

つづく

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