(794)ロードバイクに乗って津田引田線を走り、鳴門で夜を過ごす~俺は傷付いた~

「そろそろ、『マインド王子』に行きましょうか?」
Nさん(50代 男性)に言われ、福丸水産を出た。

「マインド王子」。
それは、居酒屋。
鳴門を訪れるNさんの釣り仲間からの評判が良く、「何を食っても美味いですよ!」とのこと。
ちなみに、俺もNさんに連れられ、何度か飲み食いした。
まぁ、美味かった印象は残っているが、何を食ったかは記憶に無い。
あと、店名の由来については不明。

入店し、ふたり並んでカウンター席に着く。
刺身に焼鳥、お好み焼きにラーメン。
メニューに目を通し、「この店、何でもあるよなぁ」と感心。
あれも食いたい。
これも食いたい。
と、店員から「ドリンクは何にしますか?食べるのは、ここに書い下さいね」。
「はい、じゃあ、酎ハイレモンをふたつ」。
とりあえず、そう答え、メモ帳サイズの紙を受け取る。

「で、何を食べます?」
横を向き、Nさんに確認…しようとしたところ、「適当に書いて下さい」と。
「はい」
俺はペンを持った。

「カクテキに…、ニラ玉。名物クリームコロッケ…と」
注文を書き進めると、「はぁ…」。
思わず、ため息が漏れる。
「カクテキ」の「テ」の辺りで、ため息が漏れる。
「はぁ…。俺、ほんま、字が汚くなったよなぁ…」

学生時代の俺は、頭は悪いが「krmくんって字が綺麗ね」。
そう言われることが度々あった。
が、社会人になり、何でもかんでもパソコンで入力。
字を書く機会が減り、いつの間にか醜悪な字に。
情けない。

「それにしても…」
手が止まる。
「名物クリームコロッケ」の「ム」辺りで手が止まる。
「それにしても…、今日は特に汚い字を書いてるよな…」

「何故…?」
気のせいか、右手が小刻みに震えているような。
アルコールのせいか?
いや、違う。
まだ、それほど飲んでいない。
それに、俺はアル中ではない。

「あっ」
ふと思った。
「長時間、ロードバイクに乗ったせいか?」
もしかして、俺のフォームが悪く、重心が手に傾きすぎているのかも知れない。
「あぁ、それで手に負担が掛かって…」
「なるほどなぁ」

フォームについて反省と改善を模索したい。
が、そんなこと、暇な時にすればいいだろう。
店員に用紙を渡し、注文完了。
さっと出てきた酎ハイレモンを飲む。

1時間ほど、だらだらと飲み、だらだらと食い、「最後に焼きそば食べましょうか?」とNさん。
俺は「はいはい」と答え、紙に「焼きそば…と」。
いやぁ、傷付いたねぇ。
「焼きそば」の「そ」辺りで傷付いたね。
字が汚すぎて。

ちなみに、しばらくして出てきた焼きそばは、甘味と旨味が感じられる味で、めちゃめちゃ美味かった。

つづく

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