(795)ロードバイクに乗って津田引田線を走り、鳴門で夜を過ごす~食に対して保守的~

マインド王子。
焼きそばを取り皿に乗せ、貪るように食う。
「これ、美味いわぁ。最高やわぁ」
と、隣で俺と同じ様に焼きそばを貪るNさん(50代 男性)が、急に手を止めて話し掛けてきた。
「明日、三八に行きませんか?」

「三八」は、徳島ラーメンの店。
何度かNさんに連れられ伺ったが、いつも美味い。
安定して美味い。
絶対にハズレが無い店。
信用がある。
率直に「食べたい」と思う。
が、ひとつ引っ掛かることが…。

この夜、Nさんは渡船乗り場の駐車場に戻り、車中泊。
明日も真鯛釣りをする。
俺はホテルに戻って1泊し、明日もロードバイクに乗って適当に走る。
で、15時に渡船乗り場で待ち合わせ。
これは、ひとつ目の約束。
その後、三八に行く。
ふたつ目の約束。
何となくだが、「嫌やなぁ」と思う。
俺の中では、「約束=縛り」。
約束事は、あまり増やしたくない。
でも、三八のラーメンは食いたい。
どうすべきか。

考えた結果、約束事を即消化することに。
「三八、すぐそこですよね?今から行きませんか?」
Nさんに振る。
「いや、今、そこそこお腹が膨れてますけど…」
困った顔のNさん。
「いやいや、ここは勢いで行きましょう。あ、お勘定!」
居酒屋の〆に焼きそばを食った後、ラーメン屋に向かうのは、我ながら荒業に思えたが、行くしかない。
約束事に縛られたくない。
即、消化するのだ。

「あら?まぁまぁ遠いな…」
薄暗い鳴門の町並みを歩き続け、「三八 黒崎店」へ。
入店。
注文は既に決まっている。
店員に「支那そば 肉入り 小盛」と伝え、次にNさんが注文。
なんと、スダチ入りのラーメン。

「何があったんか知らんけど、勝負に出たよなぁ」
感心する。
温かい豚骨鶏ガラスープに、スダチ。
「う~ん」
スダチの風味で酸味豊かな徳島ラーメン…を想像し、「俺はよう食わんわぁ」と思った。

5分ほどして、「お待たせしました」。
スープ→麺→スープ→麺→肉→スープ…と、支那そばを堪能。
「いつ食っても美味いよなぁ」
見た目ほどこってりしていない、どちらかというとあっさりしたスープ。
あっさりしたスープだが、コクがあり、飲んだ後でも旨味を感じつつ、すいすい入ってくる。
「はぁ…」
何だろう。
心が落ち着く。

食べ終わり、向かいに座るNさんに目をやる。
気のせいか、苦戦しているような。
「Nさん、どうですか?美味いですか?」
「え?あぁ、酸っぱいラーメンは自分に合わないですね…」
「そうですか」
「普通、嫌な食材が入ってれば、端に避ければいいんですけど、このスダチ、スープに染み込んでて、もう、どうしょうもなくて…」

Nさんの話を聞き、「俺は食に対して保守的で、ほんまに良かったわぁ」と思った。

つづく

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