(796)ロードバイクに乗って津田引田線を走り、鳴門で夜を過ごす~9月25日の夜、9月26日の朝~

会計を済ませ、三八を出た。
美味い支那そばを食って満たされた俺。
微妙なスダチラーメンを食ったNさん(50代 男性)。
「では、お疲れ様です。また明日」
「お疲れ様です。また明日15時に渡船乗り場で」
車中泊をするNさんは、渡船乗り場の駐車場に向かって歩く。
俺は、鳴門駅近くのホテルへ歩く。

世の中には、ちょっと先に生まれただけで偉そうに接してくるアホがいる。
先輩と後輩、上司と部下の関係でも無いのに、年上というだけで無駄に偉そうなアホがいる。
しかし、Nさんは違う。
年下の俺に対し、いつも丁寧。
だから、俺もNさんには、なるべく不快に感じされないよう気を付けて接している…のだが、「それはそれで困ったなぁ」と思う。
気を遣うあまり、一緒に飲んでも酔えないのだ。
この日もそう。
福丸水産、マインド王子の2軒で飲んだが、Nさんの前ではどうも遠慮してしまうと言うか、セーブしてしまうと言うか。

「酒、買って帰って、ホテルで飲もかぁ」
コンビニに立ち寄り買い物をしていると、「あ、そやそや」。
思い出した。
アンメルツを買わなければ。
登りが嫌いで登りを避けてきた俺が、昼間、柄にも無く登った。
明日、筋肉痛で苦しむことになるだろう。
大いに。
「ホテルの近くにドラッグストアがあったよな。寄って行こ」

走っている車はポツポツと見掛けるが、人は見掛けない薄暗い道。
「ほんまにこの道で合ってるんか?」
少し不安になる。
足を止め、辺りを見回すと、民家に灯りは無く、信号以外に光が無いような。
「ほんまかいなぁ。まだ、20時前やで…」

ホテルに戻り、脚にアンメルツを塗った後、小さなペットボトルの焼酎をちびちび飲む。
「あぁ…。やっと、1日終わったなぁ…」
「早朝ってか深夜に家を出て、鳴門まで来て、津田の松原まで走って…」
「特に、津田引田線の最後の方、あの山はハードやったわぁ」
「『熊、出るんちゃうか?』思って、必死に登ったもんなぁ」
この日、9月25日のことを思い返しているうちに、うとうと…うとうと…。

「何やろ…。枕が気に入らんな…」
サイドテーブルに手を伸ばし、スマートフォンの画面をこちらに向ける。
「朝の4時前かぁ…」
「早すぎるやろ…」

テレビを点け、缶コーヒーを飲みながら朝のローカル番組を観る。
ぼんやりと。
数分経ち、「しょーもな」。
横になってスマホをいじり、風呂に入り、またスマホをいじっていると、「そろそろ10時かぁ」。

チェックアウトの時間が近付いている。
それまでに、決めなければ。
この日、9月26日の予定を。

「どこ行こう?」
「どこに向かって走ろう?」
考えながら、窓に近寄りザーっとカーテンを開ける。
と、小高い山の上に、撫養城の天守が見えた。

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