(163)広島旅行1日目。福山~尾道。

笠岡でラーメンを食べ、「さぁ、そろそろ本気を出そうか」と、ロードバイクに乗って走り出す俺。
「同じ国道2号線でも、ここは随分と狭くて走りにくい道やなぁ」と、ストレスを感じながらクランクを回していると、何かがおかしい。
普段のサイクリングでは感じない違和感。
スタートから300mぐらいで脚を止めた。
そして、考える。

違和感の原因その1。
「アイウェア、持ってくるの忘れてた…」。
少し走っただけで、妙に目がしょぼしょぼする。
俺は昔から抜けていて、忘れ物が多い。
対策として、これからはロングライドに出る前に、チェック表を作る。
違和感の原因その2。
「サイクルコンピューターが機能してへんで…」。
いくら進んでも、時速0㎞の表示。
「スピードセンサーの電池が切れたんやろか?」と思ったが、新しい電池を買いに、先ほど通ったローソンまで戻るのは嫌だ。
サイコンが機能しない理由として、別の理由があると考えたい。
「あ、マグネットの位置がずれてるんやわ」と思うようにした。
ホイールのスポークに付けたマグネットの位置がずれていると、ホイールがいくら回っても、センサーはそれを認識しない。
マグネットの位置を調整しては、手で前輪を回し、サイコンを見る。
それを繰り返して、サイコンはなんとか正常に動いた。
妙な達成感に満たされ、一瞬、「速度も計測できるようになったし、ラーメン食ったし、もう帰ろうか」と思ったが、そういうわけにもいかない。

福山の市街地に出た。
道が広くなり、走りやすい。
街並みを見ると、「都会やなぁ」という印象を受ける。
ただ、あまり人が歩いていないのは、不思議だ。
「いっそのこと、車道より歩道を突っ走った方が、楽ではないか?」と思う。

そうそう、福山と言えば、福山城。
以前、旅行で立ち寄ったが、不運なことに、その日、天守閣は休館日だった。
「再チャレンジしようか」とも思ったが、Mさんと約束した夕方の時間までに、呉に着いておきたい。
「福山城と俺は、縁が無いのだ」と自分に言い聞かせ、西に進む。

当日、天気は良かった。
山も海も青々として、目の保養になった。
福山市の郊外は、少し寂しい感じもしたが、あっという間に尾道市に入った。

ここまで、山ほど山を見たが(←わかりにくいですが、笑ってやって下さい)、尾道の山はテンションが上がる。
今まで、車か電車でしか来たことのない尾道の市街地に、俺はロードに乗って、自力で入るのだ。
徐々に市街地が近づいていると思うと、自然と脚が回った。

海が見えてきた。
「あれは造船所か?クレーンか?」と、写真を撮りたくなったが、スピードは落とせない。
過去に旅行で訪れた尾道の市街地が、もう、目と鼻の先にある。

左手に海、右手に山。
山の中には、風情ある小さな家が密集している。
正面に、尾道大橋が見える。
一度、この橋を渡って、しまなみ海道を走破してみたいが、今回は予定に入っていない。
このブログが、200回に達し、ちょうどタイミングよく休みが取れたら、走ってみたいと思う。

2号線を進み、尾道駅に出た。
初めて尾道に来た時よりも、小綺麗に整備されているが、俺は以前の古くさい景色の方が好きだ。
山に向いて進めば、坂の町。
お寺も家も、歴史を感じる。
細い道を練り歩く。
まるで、迷路のような世界。
海側は景色も良いし、駅前から続く商店街も懐かしい雰囲気がある。
「今日は、どこを堪能しようか?」と、海を見ながら小休止して考えたが、「今日はやめてこう。明日だ。明日、尾道で一泊して、街を練り歩くことにしよう」。
そう決めた。

まず、今の俺がすべきこと。
それは、夕方には呉に着くことなのだ。
呉まで、約75㎞。

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