(805)Bianchi ARIAで大阪臨海線を走って墓参り~カツアゲの思い出②~

前回のつづき

ママチャリに乗る、ふたりのヤンキー高校生に道を塞がれ、「オイ!お前ら!」。
恫喝され、ビビる小6の俺と友達H。
追い討ちをかけるように、「オイ!」と言われた瞬間、俺は飛び出した。
ふたりの間をすり抜けて逃げる。

何分、人生において、チンピラから因縁をつけられるのが初めてのことで、「殺される…」。
そんな恐怖を覚え、必死に脚を回し、それなりに走った…ところで赤信号。
「あぁ…」

振り返ると、ヤンキー高校生はいない。
追い掛けて来なかったのか。
それは嬉しい。
それは嬉しいが、「あら?」。
友達Hもいない。
俺のように、危険を察知し、臨戦態勢で臨まなかったから…だろう。

「参ったなぁ」
我が身は可愛い。
ただ、友達Hを置いていくことはできない。
交差点で彼を待つ。
何も無ければいいが…。

と、見える。
遠くに見える。
こちらに向かって走る、友達Hの姿が。
ヤンキー高校生ふたりを連れて…。

「…」
参った。
カツアゲされるのは嫌だが、友達Hを見捨てることもできず、その場に立ち尽くす俺。
「あぁ…」
近くまで来た。
友達Hも。
ヤンキー高校生も…。

目の前には、いかついリーゼントパーマと坊主。
「オイ!コラァ!」
「お前、何を逃げとんじゃ!コラァ!」
詰められる俺。

「お前、なんぼ持ってるんじゃ!?財布、出せや!」
リーパーに詰められる。
「はよせえや!」
坊主にも詰められる。
やめて…。
やめて…。

続けて、リーパーが大声で「オイ!鞄の中も見せろや!」。
死んでほしい…。
ちなみに、後ほど友達Hに聞いた話では、俺が逃げた際、Hは捕まって腹を一発殴られたらしい。
で、ファミコンのソフトを売りに日本橋に行くこと、自分のソフトも俺のショルダーバッグに入っていることを伝えた…と。

「コラァ!その鞄も見せろや!」
「はよしろや、このボケェ!」
怖い…。
めちゃめちゃ怖い…。
が、ショルダーバッグの中身を見せるのは嫌だ。
「どうしよ…」
小6の俺にとって、何かと初体験すぎて、対処法が分からない。

「オイ!コラァ!」
「鞄、貸せや!」
詰められ続ける俺。
有効な対処法かどうか分からないが、俺は何を言われても無視を決め込んだ。
下手なことを言うと、更にしょうもない因縁を付けてくるかも知れない。

目線も合わせない(合わしたくない…)。
「オイ!コラァ!聞いてんのか!?」
「鞄の中、見せろや!」
「オイ!」
「オイ!コラァ!」
「オイ!コラァ!お前、聞いてんのか!?」
強烈な威圧感。
詰めまくってくるヤンキーに目線を合わせず、ただ遠くを見詰める俺。
何も、余裕をかましているわけではない。
余裕など微塵も無いし、余裕でビビりまくっている。
ただ、チンピラの因縁にどう対処していいのか分からず、何を言われても無視をして、遠くを見詰めるだけ。
他に方法が無い。

「お前、ええ加減にしとけよ!」
「聞いてんのか!?ボケ!!」
「鞄の中、はよ見せろや!」
俺は貝。
「オイ!聞いてんのか!?」
「コラァ!鞄、貸せや、コラァ!」
俺は貝。
そう、俺は貝。

と、「チッ」。
舌打ちをして、ヤンキー高校生は急に去った。
「え?」
後になって考えると、俺の視線の先に数人のおばちゃん連中が歩いていた。
で、おそらくだが、ヤンキーは、「こいつ、あのおばちゃんらに助けを呼ぶつもりちゃうか?面倒くさいことになるなぁ」と思い、引いたのだろう。

「あったよなぁ…」
なにわ筋を走っていると、ヤンキー高校生に絡まれた記憶が甦り、とても懐かしい気分になった。
まぁ、「小学生にカツアゲしようとする高校生って、カスすぎるやろ?」とも思う。
早目に死んだ方がいい。

前に目を向けると、「岸里かぁ」。
右に曲がって、なにわ筋から26号線へ。
次は堺市に向かう。

つづく

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