(806)Bianchi ARIAで大阪臨海線を走って墓参り~記事の中の俺へ~

大阪市内より26号線を南へ向かう。
これまで、墓参りへ行く際に何度も走った道。
道を調べたり迷ったりする可能性は無く、気持ちは楽だ。
ただ、「勘弁してくれよ…」。

走り始めて、急に体が重くなった…というか、脚が重くなった。
「はぁ…。今日もかよ…」
向かい風が強い。

5ヶ月ほど前に大阪~和歌山間を走った時も、向かい風には随分と苦しまされた。
「はぁ…。今日もか…」
「俺に何の恨みがあるねん…?」
「別にな、追い風で俺を楽させてくれ…とは言わん」
「せめて、無風で頼む」
「ずっと向かい風…だけは、ほんま勘弁してくれ」
ひとり文句を言いながら、クランクを回す。

「は?」
「お前、甘いわ」
今、パソコンの前でこの記事を書いている俺は、記事の中にいる俺へ語り掛ける。
「甘い」
「本当の地獄は、まだ始まってへんわ」
「お前は、もっともっと風に苦しんで、痛い目に合うんや」
「かわいそっ!」
「ほんま、かわいそっ!」

何も知らない俺は、なるべく深目に前傾姿勢を保ち、もがく…もがく…。
まぁ、もがきながらも、「下ハンを握ってる俺、めっちゃ格好いい」と自分に酔ったが、速度はまったく出なかった。

「お、ええ休憩になるわ」
赤信号。
停止。
呼吸を整えつつ、辺りを見回す。
左手に住吉公園。
右手には、高灯籠。
何でも、日本で最初にできた灯台らしい。
少し興味が湧く。
と、高灯籠の近くに、信号を待つロード乗り。
「あの人も、爪先にサランラップを巻いてんのかなぁ?」
そっちの方に興味が移る。

信号が青に変わり、少し進むと大和川。
大和川大橋の欄干にロードバイクを立て掛け、「ちょっと休憩しよか」。
ジャージのバックポケットからスマートフォンを取り出し、仕事関係の着信やメールが無いことを確認。
胸を撫で下ろす。
が、「え?」。
時計に目をやり、違和感を覚えた。
「何でや?」
「何でか知らんけど、いつもより30分ぐらい遅れたペースやで」
「家からここまで25㎞ぐらい。何で2時間近くも掛かるんや?信じられへんわ」

気になる。
何故、いつもより遅いのか?
今回は、ルートを少し変え、なにわ筋を選んだ。
それが裏目に出たのか?
まぁ、いい。
大丈夫。
大丈夫。
これから、俺は海沿いの道を進む。
いつものルートとは違い、信号が少なく広い道。
きっと走りやすいはず。
そこで挽回すればいい。

「できません」
「挽回できません」
今、パソコンの前でこの記事を書いている俺は、記事の中にいる俺へ語り掛けた。
「甘いよ」
「見込みが甘すぎるねん」
「お前はな、その海沿いのルートでボロボロになるんや」
「かわいそっ!」
「ほんま、かわいそっ!」

つづく

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