(824)Bianchi ARIAで大阪臨海線を走って墓参り~南海そばに寄る~

南海なんば駅。
「あー、鬱陶しい」と輪行バッグを担ぎ上げ、電車を降りる。
「さてと…」
本来なら、ここから改札を出て、近鉄の大阪難波駅へ向かい、近鉄、阪神に乗って家へ…だが、俺には寄りたいところがあった。
それは、南海なんば駅構内にある、立ち食いそば屋。
「南海そば」だ。

先に断っておく。
俺は近畿圏の立ち食いそば屋を制覇したわけではない。
飽くまでも…だ。
俺の拙い経験と主観に基づいて言わせてもらうと、この「南海そば」は、1位だ。
俺の中の立ち食いそば界で、1位だ。
3年ほど前までは2位だったが、当時、1位だった甲子園口の「ほてい」が消滅したため、南海そばが1位に繰り上がった。
おめでとうございます。

ちなみに、南海なんば駅構内において、南海そばは2店舗ある。
俺が向かうのは、比較的、空いている方。
輪行バッグが邪魔となり、他のお客さんに迷惑を掛けないためにも、それが正しい判断だと思う。
「あぁ、周りに心配りができる…自分、大好き」

店先。
輪行バッグを肩から降ろし、券売機の前で考える。
「とりあえず、いつも通り『スペシャルそば』やな」
「間違いない。数十円、数百円の差で、かなり贅沢な気分になれるもんな。間違いない」
「あと、ちょっと酒も飲もか。ハイボール、ええなぁ」
「ええなぁ。今日はもう自転車に乗らんし、乗る気も無いし、飲んどけ」
「他に…おにぎりも食おか」
「そやなぁ。朝からまともに食ってへんし、ええんちゃうか」

入店し、店内を見回す。
「どこかに空いてるスペースあれへんかな?輪行バッグを置いときたいねんけどなぁ」
「あそこに置いたら、店に出入りする人の邪魔になるし、あそこに置いたら店の人の邪魔になるなぁ」
仕方が無いので、輪行バッグを担いだまま、そばを食うことにした。

カウンターの前に立ち、店のおばちゃんに食券を渡す。
しばらくして、スペシャルそばもおにぎりも、ハイボールも提供されたが、やはり無理がある。
輪行バッグを担いだまま、飲み食いするには無理がある。
どうすべきか?
そばが伸びる前に、早く答えを出したい。

「まずは、輪行バッグを降ろす…と」
「隣の人の邪魔にならんように、自分のスペースからはみ出せへんように置く…と」
「すると、俺のスペースは輪行バッグに占領され、カウンターに手が届かす、俺はそばが食べられない…と」
「アホか!?」

輪行バッグの位置を何度も調整し、「これでいけるやろ」。
体を斜めにしてカウンターと向き合うことで、何とか飲み食いできるようになった。

海老天、おぼろ昆布、刻み揚げ、生卵。
1杯で4つの美味さ。
さすが、スペシャルそば。
はっきり言って最高だ…が、苦しい。
体勢が苦しい。
食いにくくて仕方が無い。
と、「自転車、大丈夫ですか?」。
店のおばちゃんが声を掛けてきた。
疲れ果て余裕の無い俺は、ぶっきらぼうに「はぁ、大丈夫です」と答えたが、実はめちゃめちゃ嬉しかった。
おばちゃんの一言が、めちゃめちゃ嬉しかった。

食べにくいながらもスペシャルそばを味わい、心は満たされた。
なるべく笑顔…を意識して、「ご馳走さまでした」。
おばちゃんに声を掛け、店を出る。
「さぁ、帰ろかぁ」
「ここから近鉄の難波まで歩くん、だるいよなぁ」
「輪行バッグを担いで…やからなぁ」
「はぁ…」

近鉄の難波駅でも先頭車両に乗り込む。
荷物の置けるスペースを確保。
「あぁ、疲れたわぁ」
「二度とあのルートは選択せんとこ…」
「風が尋常じゃなかったもんなぁ…」
壁にもたれながら、今日のライドを思い返す。
本当に、本当にろくなもんじゃなかった。
「それにしても…」
違和感を覚える俺。

「それにしても…、寒すぎへんか?」
冬物のアンダーウェアにジャケット、さらにウインドブレーカーも羽織っているため、走っている時は寒さなど感じなかったが、今は違う。
寒い。
何故か寒い。
今、体を動かしていないから…だろうか?
いや、それもあるだろうが、「まさか…、この車両、暖房つけてへんのちゃうか?」。

玄関を開ける。
靴箱の前に輪行バッグを置き、身に纏ったものをそこら辺に脱ぎ捨て、風呂に直行。
早く体を温めたい。

「あぁ、生き返るわぁ」
湯船に浸かり、独り言をつぶやく。
と、右足の脛に痛みが走った。
強い横風を受け、転倒した際に負った傷。
横1㎝、縦3㎝ほどのかさぶたができているではないか。
「うっわぁ。しみるわぁ…」
と、次は爪先に違和感。
「あ!」
「あ!」
「サランラップ、巻いたままやったわ!」

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