(831)飲み屋で隣にいたおっさんとブログについて。

会社のソファーで寝ては起きる日々を過ごし、「はぁ…、今日は一息つけるなぁ…」。
ついに休日を迎えた。
まるで、天下を取った気分だ。
が、困った。
やることが無い。
予定が無い。
こういう時はどうする?
とりあえず、ロードバイクを担いでマンションの階段を駆け降りる。
行こう。
近所のサイクリングロードへ。

ハンドルを軽く握りクランクを回していると、「ロードに乗るって、ええ趣味やなぁ」。
そう実感する。
暇な時間があれば、手軽に運動できる…という点で、すごくいい。
また、家と会社を往復するだけの毎日では感じることができない四季。
四季をダイレクトに…、あ、それはいらない。
暑いのも寒いのも嫌いだ。
辛いだけ。

サイクリングロードを走り終える。
距離は20㎞程度。
体力も暇も十分にあるため、「二往復目、行こか?」。
一瞬、そう思ったが、同じ景色を見るのもつまらない。
俺は家に戻った。

布団の上で寝転がり、「参ったなぁ…」。
やることが無い。
予定が無い。
こういう時はどうする?
とりあえず、飲み屋へ行こう。

「いらっしゃいませ。どうぞ、こちらへ」
女性店員に案内され、カウンターに座る俺。
メニューを開き、「厚揚げも食いたいし、焼鳥も食いたいよなぁ」。
注文する順番、自分なりのコースを頭に描く。
と、「ドリンクはどうなさいますか?」。
おそらく大学生であろうバイトの兄ちゃんが尋ねてきた。
「瓶ビールをください。キリンでお願いします」
「はい、有り難うございます!」

しばらくすると、兄ちゃんが瓶ビールを持って来たので、「皮ポンをお願いします」。
そう伝えて、ビールを手酌でちびちびと飲む。
「これやねんなぁ…」
ひとりで酒を飲む時間。
とても有意義に感じられる。
が、明日になると「金と時間を無駄に使ってもうたよなぁ…」だろう。
まぁ、いい。
それはいい。
今を有意義に過ごそう。

と、隣の席に座るおっさん(50過ぎに見える)が、「兄ちゃん!おい、兄ちゃん!」。
厨房を出たり入ったり、バタバタしている兄ちゃんに声を掛ける。
「おい、兄ちゃん!卒業して就職するんはいつや?」
「あ、はい。再来年です」
「それやったらなぁ」
おっさんは、あちこちから飛ぶ注文に右往左往している兄ちゃん…を完璧に無視し、そして語り始めた。
「あんなぁ、○○の業界がええで。間違い無い。これからは○○やわ。分かるやろ?」
忙しそうに皿を出したり引いたりしている兄ちゃん。
彼にとって、おっさんの存在は災難でしかないだろう。
「でな、××って会社、分かるやろ?」
「あ、あ、はい」
「他にな、△△って会社。あれもええぞ。分かるやろ?」
「あ、はい」
「○○の業界はな、部品の数がな、~~で~~になるんや。分かるやろ?」
「あ、あ、はい」
「でな、それはなぁ、××の会社はもっと少なくコンパクトにできるんや。分かるやろ?」
「あ、はい」

聞き耳を立てているわけではないが、距離が近いため、おっさんの声が耳に入る。
誰もお願いしていないのに、学生相手に語るおっさんの声が。
何だろう?
人間の醜く愚かな部分を提示され、それに触れた感覚。
店員の兄ちゃんが、客であるおっさんを邪険にできるわけがない。
それをいいことに…なのか、調子をこきまくるおっさん。
醜く愚かだ。
また、おっさんを見ていると、「子供の頃、同級生には友達おらんけど、近所の小さい子にはでかい顔してた奴がおったなぁ」。
そんなことを思い出した。

「それでなぁ、△△って会社、知ってるやろ?」
「あぁ、あ、はい」
「△△はなぁ、これからかぁ…」
忙しそうにしている兄ちゃんに、おっさんは語り続ける。
俺はビールをちびちび飲みながら、「う~ん」。
どうも気に入らない。
もしも…だ。
おっさんが、ソフトバンクの孫さんや楽天の三木谷さんのように、誰の目から見ても成功している人…と思われる立場なら、飲み屋のバイト相手に一方的に語るのではなく、「金を払うから教えて下さい。聞かせて下さい」と言われているだろう。
ところが…だ。
現実としては、ニーズが無い。
おっさんの話にはニーズが無い。
所詮、飲み屋のバイトに語って発散する程度。
愚かすぎる…としか言い様が無い。

「はぁ…」
知り合いでも無いないのに、俺は疲れた。
聞きたくもないのに聞いてるだけで疲れた。
が、その時、「はっ!」。
閃いた。
こういうおっさんこそ、ブログをすべきではないかと。
もう、語って語って語り倒せばいい。
今の世の中について、これからの世の中について、語りたいことを書けばいい。
書きまくればいい。
普通に「こいつ、誰やねん?」と思われるだろうが、一部にはニーズがあるかも知れない。
どうしよう?
「あなた、ブログ、始めたらどうですか?」
おっさんに話し掛けてみようか。
いや、俺よりもアクセスがあったら嫌だ。
ブログ村のランキングで、俺よりも上位にこられると辛い。
プライドが傷付く。
やめとこ。

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