(847)Bianchi ARIAに乗って姫路へ~須磨~

須磨区に入る。
公園が視界に入り、そして、風のせいだろう。
ほど近いところに、海を感じられた。
また、ここまで町中を進んだからか、「やっと神戸に来たなぁ(とっくに来てるけど)」という気分にも。
自然と調和している風景こそ、神戸らしい。

左手には、須磨水族館。
「あら?」
脚を止める。
「外観が、綺麗になったような」
「前に来た時は、改装工事中やったかもなぁ」

須磨水族館には、2回訪れている。
須磨に限らず、水族館は面白い。
特に深海魚は興味深く、行ったら行ったで面白い。
頭では分かっている。
ただ、自分の意思で「水族館に行こう!」とまではならず。
確か、1回目は強制。
小学校の行事で訪れた気がする。
2回目は、前の前の前の…職場だったか。
とにかく、前に働いていた職場の子と来た。
お互い、20代だったと思う。

当時の職場において、俺は激務に追われていた。
周りからはどう見えていたか分からないが、俺の中ではカリカリ…イライラ…の毎日。
職場での憩いは、休憩室で同僚と冗談を言い合う程度。
リフレッシュして、また作業部屋に戻り、カリカリ…イライラ。
そんな時、「今度、一緒に」と誘ってきたのが、年下のSさん。
彼女は別の部署にいたため、イラついている俺の姿を知らず、「冗談ばっかり言う人」。
そんな印象を持っていたのだろう。
俺の方は、彼女に対し、「この子、何者?」だが。

Sさんとは職場以外で何度か会い、趣味や性格を理解することができた。
「なるほど。めちゃめちゃお笑いが好きなんかぁ」
となると、一応、期待に添うよう、細かなボケを散りばめて、最後に大きなボケ。
酒を飲みながら構成を考えつつ話し、相槌を打っていた彼女は喜び、また俺は構成を考えつつ話し…、疲れるわ!

ある日、「須磨水族館に行きません?」。
誘われて行ったところ、魚を見る毎にボケたりつっこんだりするSさん。
「聞くだけじゃなくて、自分から攻めて行くスタイルもイケるんか」と感心…したが、言ってることが面白くない。
まぁ、センスが無い。
致命的に。
一応、俺は気を使ってしょっぼいボケを拾うわけだが…、疲れるわ!
結局、「こいつ、何者やねん?」だ。

「あの子も、もう40過ぎかぁ」
「今頃、結婚して子供もおるんやろなぁ」
「俺の方は、人生、ずっと足踏み状態やなぁ」
クランクを回しながら、自然に下を向く俺。

つづく

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