(848)Bianchi ARIAに乗って姫路へ~牛丼豚丼①~

須磨水族館を少し進むと、踏切の手前に駐車場。
そこには、テントに覆われた自販機が2台。
屋根付きの自販機は、「休憩して行ってね」と本能に訴え掛けてくるため、明石方面に向かう際、いつもここで休んでいる。

「インナーで走ってるから、いっこも疲れてへんねんけどなぁ」
そう思いながらも、テントの側面にロードバイクを立て掛け、水を買う。
「ほんまは、喉、渇いてへんねんけどなぁ」
「汗も掻いてへんしなぁ。一滴も」
何となく…だ。
ちびちびと水を飲み、残った分をボトルへ。

ハンドルに掛けたカスクを被り、「休憩は終わり。さぁ、行こかぁ」。
サドルに跨がろうとした。
が、何だろう?
頭では「走る」なのに、気持ちは「もうちょっとダラけたい」だ。
家からここまで約25㎞。
ずっと、インナーでちんたらと走って来たせいで、気持ちまでダラけてしまったのか。

「姫路へは、あと55㎞か」
「まぁ、2時間ぐらいで着くやろ」
「うん、余裕かましても大丈夫やわ」
「休憩、継続」
自販機の脇にしゃがみ、スマートフォンでどうでもいいニュースを閲覧する。

と、俺の横を忙しそうに行き来する人たち。
前から、俺が休憩するこの自販機は、何かの施設の敷地内…であることは分かっていた。
が、自販機の近くに職員用の裏口があることを、この日、初めて知った。
ついでに、何かの施設が病院であることも、この日、初めて知った。

「みんな、忙しそうにしてるなぁ」
「俺も見習わなあかんわ」
裏口を出ては入り、バタバタする職員の人たちを眺めていると、「何や?車から誰か出てきたわ。荷物持って」
おそらく、施設に出入りする業者の人だろう。
「あら?」
抱えている荷物を見る限り、食材を納品する業者か。
「!?」
この瞬間、急に腹が減った。

繰り返すが、インナーで走って来たため、脚はぴんぴんしている。
また、体力的にも問題無いし、特に食欲も無かった。
が、急に食欲を刺激された感覚。
無意識のうちに、業者が運ぶ荷物が、豚の生姜焼きや野菜炒めに化けることを想像に違いない。

休憩は、もういい。
とにかく走ろう。
吉野家かすき家を見付け次第、飛び込もう。

つづく

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