(874)Bianchi ARIAに乗って姫路へ~同じ過ちを繰り返し、反省するがもう遅い~

ここまで信じられないレベルの遅いスピード…で走ってきたことを自覚する。
「ヤバいな。本気で走らな、姫路着くまでに暗くなってまうわ…」。
焦る。
「とりあえず…と。あの橋を渡らなあかんな」
「はい」
北の方角に体を向け、そしてクランクを回す。

俺が渡ろうとした橋は「加古川橋」だと思っていたが、帰ってからルートを確認をしたところ、「播州大橋」だった。
まぁ、いい。
そんなもん、どうでもいい。
とにかく…だ。
橋を渡り終えてすぐに南下し、また新幹線の高架へ戻らなければならない。

日が沈みつつある。
「勘弁してくれよ…」
暗い中、不慣れな道を走るのは嫌だ。
視界の悪い状況で、思い切り脚を回す度胸など俺には無い。
となれば、恐る恐る走って…だ。
姫路に着くのは何時になるのか?

「しくじったなぁ…」
家を出たのは午前11時半だった(ような)。
姫路までの距離は約80㎞。
「まぁ、4時間もあれば着くやろう。常識で考えれば」
俺には常識が通用しなかった。

原因は何か?
それは、無駄に、無意味に休憩を取りまくったこと。
クランクを回しながら考える。
「舞子公園で長く休憩しすぎたかな?」
「明石のセブンイレブンでもゆっくりしてもうたなぁ」
「明石の海を眺めがら休憩…も連発したよなぁ」
「うん、15㎞程度走るのに5回は休憩したよなぁ」

俺は何て愚かなんだろう…と思う。
余裕をかまして出発したのはいいが、見込みが甘く予定より大幅に遅れる。
「今回で何回目や?」
「何で学習せえへんのや?」
もうひとりの自分から指摘され、ひとり反省会を開こうとしたが、ちょっと待て。
今さら遅い。
今、反省したところで現実は変わらない。
俺は、薄暗い景色の中で、不慣れな道を進まなければならない。
目の前にある現実と向き合わなければならない。

新幹線高架下の道が途切れ、土手を上がる。
「うっわ…」
辺りには民家も無く、真っ暗。
知らない川が流れている。
「こっから、どうやって進めばええんやろ?」
とっさにGoogleマップを確認しようとしたが、その作業が煩わしく感じ、スマートフォンをジャージのバックポケットに直した。

「自力で切り抜けようや」
暗闇の中、ひとりキョロキョロしていると、見える。
右から左へと動くいくつかの小さな光が見える。
「車が走ってんなぁ」
「あそこに橋があるんやわぁ」
「橋を渡って西に進めば、多分やけど姫路の市街地に出る…はず」
「そうや、あの橋は2号線に架かる橋(のはず)や」

つづく

にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ
にほんブログ村

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする