(875)Bianchi ARIAに乗って姫路へ~サンキュー、ロプロス!~

2号線を西へ進む。
おそらく…だが、しばらく走れば右手に姫路城が見え、左手には姫路駅。
駅の北側に出る。
予約したホテルは駅の近く。
もう、ゴールは近い。
サイコンに目をやり、走行距離を確認したところ、残り10㎞程度か。
「うん、30分もあれば着くな」
俺は胸を撫で下ろした。

が、ちょっと待て。
自分を信用してはならない。
自分の予想は当てにならない。
俺は見込みが甘いのだ。
この先、また無駄に休憩する可能性もある。
ダメだ。
これ以上、休憩してはダメだ。

とは言いつつも、コンビニの前を通るたびに「そろそろ休憩しよかぁ」。
そんな邪念に支配されそうになった。
しかし、「脚を回せ!」と指示を出すもうひとりの自分に支えられ、俺は走り続けた。

姫路駅、そしてホテルまで6㎞か?
7㎞か?
いずれにしても、あと少し。
休憩など、ホテルに着いてからすればいいのだ。
いくらでも。

と、前方にクロスバイク乗りの兄ちゃん発見。
「何や?めっちゃ急いでんなぁ」
「バイトに遅刻しそうなんか?」
躍り狂うような立ち漕ぎで、ものすごい躍動感を放っている。
「あ、そやそや。ええこと考えたわ」
彼とは進む方向が同じ。
後を追うことに集中して走ろう。

クロス乗りに追い付き、彼の背中に語り掛ける(脳内で)。
「さぁ、このまま前を突っ走ってくれよ」
「頼むぞ、ロプロス!」

サイコンに目をやる。
暗くて分かり辛いが、「25㎞/h」と表示されているようだ。
「ええ感じやんけ」
「もう、あっという間に着くなぁ」

道を囲む景色が賑やかになってきた。
姫路城が見える。
姫路駅も近い。
「サンキュー、ロプロス!」
「さよなら、ロプロス!」

つづく

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