(901)やりきれない思いを解消すべく、仕事帰りに走る。

「お疲れしたぁ」
ロッカーからサコッシュを取り出し、「帰ろかぁ」のタイミングで電話が鳴った。
相手は、取引先のAさん。
俺は「勘弁してくれよ」と思う。
帰るタイミングで、追加の作業依頼か。
嫌な予感しかしない。
ただ、Aさんとは仕事抜きで飲みに行く関係でもあるため、「暇な日がありませんか?」の可能性もある。

「はい、KRMです。何でしょう?」
Aさんの話に耳を傾ける。
「はい」
「はい」
長ったらしい話が続いた。
まぁ、要は…だ。
「トラブルの対応を手伝ってほしい」という内容だった。

俺からすると、「ちょっと待ってくれよ」。
まず、俺への作業依頼は部長なり社長なり、上を通してほしい。
友達感覚で、直で作業を振ってくるのはやめてほしい。
しかも…だ。
依頼の内容が、俺とはまったく関係の無いプロジェクトのトラブル対応。
何も、「俺は自分の担当分しかしませんよ」と割り切っているわけではない。
「自分の担当じゃなくても、同じプロジェクトなら協力しますよ」
そう思っている。
が、関係の無いプロジェクトのトラブルについて、「手伝ってよ」は、非常識極まりない。
仮に…だ。
お人好しの俺が手伝い、もしも…だ。
何かミスがあれば、関係の無い俺まで責任を取らされる。
それは、割に合わない。
合わなさすぎる。
「ちょっと、いい加減にしてもらえませんかね?甘えすぎちゃいますかね?」
Aさんに対し、キレ気味にそう言おうと思った。
が、席へ戻ってパソコンを起動する俺。

結局、1時間ほど残業。
「お疲れしたぁ…」
ロードバイクを担いで会社を出る。
「くっそ…」
気に入らない。
無駄な残業が気に入らない。
常日頃から、世の中に対し「理不尽なのが当たり前」とあきらめているが、気に入らないものは気に入らない。
気持ちの整理が難しい。
フロントライトの電源ボタンを押しながら、また「くっそ…」。

家に向け、クランクを回す。
クランクを回しながら、自分の中のイライラと向き合う。
「くっそ…」
「ちょっと、サイクリングロードに寄って行こかぁ」
こういう時、いつも「ロード乗りって得やなぁ」と思う。
ロードに乗らない人なら、やりきれない思いを解消する際、酒で誤魔化すだろう。
酒に逃げるだろう。
しかし、ロード乗りは違う。
走る。
ただそれだけで、気が晴れるのだ。

サイクリングロードを走り終え、家に着く。
ゴロゴロしながら時計に目をやると、「まだ開いてるなぁ。ちょっと飲む?」。
自然と、飲み屋に足が向いた。

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