(907)何となく尼っ子リンリンロードを走る~関所を設ける(脳内で)~

風は弱く、気温は暖かい。
おかげで、頭がぼーっとする。
「あぁ、のどかやなぁ」
「のどかですねぇ」
上ハンに手を添え、俺は工場を眺めつつ運河沿いの道を進んだ。
のんびりと。

道が左にカーブし、「あ、もうすぐ、工場に出るなぁ」。
少し先には、知らない工場の敷地だ。
「ほんまに通り抜けてええんか?」
「これって、私有地とちゃうんか?」
「『尼っ子リンリンロード』を謳ってるけど、私有地をコースに入れてええんか?」
「尼崎の役所は、工場の経営者に話を通してるんやろか?」
短い距離、50mほどの距離だが、ここを走るといつも不安になる。

まぁ、いい。
それよりも…だ。
クランクを回していると、頭に浮かんだ。
「ここに関所を設けたらええかも」
「俺が工場の経営者やったら、関所を設けて通行料を取るなぁ」

通行料の適正価格を考える。
おそらくだが、ここ、尼っ子リンリンロードの工場・運河ゾーンを走る人は、近所の人が多い(と思う)。
近所の人が生活道路として利用しているのだ(と思う)。
そこで、彼らから金を取る…となれば、「アホか!?」と言われるだろう。
仮に、10円でも「ふざけてんのか!?」だろう。
それはそうだ。
今まで只で通り抜けた道に金を払うなど、抵抗を感じるのが当たり前。
なら、どうすればよいか?
「地元住民無料パス」を配ればよいか?
否。
思い切って、地元住民は切り捨てる。

ターゲットはロード乗り。
ロード乗りに絞る。
まぁ、尼っ子リンリンロードは、ロード乗りに大人気!という雰囲気でもないが、敢えてロード乗りに絞る。
彼らは、しょうもないことに金を払ってくれる。

ここで、整理したい。
ロード乗りから通行料をむしり取りたいが、そもそも尼っ子リンリンロード自体がマイナー。
琵琶湖や淡路島のように、遠方から訪れる人は極めて少ないだろう。
なら、ロード乗りにとって魅力的な関所を設ければいい。
「魅力的な関所?どんな関所やねん?」
そう聞かれると(誰にも聞かれてないが)、俺にも分からない。
そこで、関所の横に売店を設けよう。

「工場バーガー ¥1,500」
「工場コーラ ¥500」
「工場ソフトクリーム ¥800」
メニューは以上。
工場の油や排水で適当に作って売る。
有り難がって買うアホもいるだろう。
また、口コミが広がり、全国からロード乗りが押し寄せるかも知れない。

あと、グッズも売りたい。
その名も「尼にゃん」。
頭が兜の猫。
正確には、頭が兜の形状をしている猫。
「尼にゃん ぬいぐるみ(小) ¥10,000」
「尼にゃん ぬいぐるみ(大) ¥30,000」
彦根に似たようなゆるキャラがいるのは知っている。
しかし、そんなものは関係無い。
尼崎には、生まれつき兜みたいな頭の猫がいたのだ。
俺は聞いたことも見たことも無いが。

「で、通行料はなんぼにしよ?」
その結論が出る前に、工場の敷地を抜けた。
カチッ。
脚を止め、トップチューブに跨がる。
目の前には、信号の無い横断歩道。

つづく

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