(927)疲れ、そして悩む俺は、新西宮ヨットハーバーへと走った。-5

新西宮ヨットハーバー。
サドルから降り、ハンドルに手を掛けてゆっくりと歩く。
係留されたヨット、ボートを見詰め、「こういうのって、金が無いとでけへん趣味なんやろなぁ。羨ましいもんですわぁ」。
そう思ったが、ちょっと待て。
「ロードバイクに乗るんも、周りから見たら『金持ちの趣味』なんちゃうかな?」

普通の人の感覚では…だ。
自転車など、ホームセンターで買えば数千円。
ところが、こちら側の世界(エンゾ早川氏のような表現ですね)に住んでいると、何十万は当たり前。
更に、納得できるまでコンポやホイールを買い変え、その度に何十万。
普通の人からすると、「ボラ?あの汚い魚か?ボラでウルトラ?こんな輪っかが40万?はぁ?」。
理解できないだろう。
そう、理解できないからこそ、「ロード乗り=金持ちの道楽」と受け止められらるのだ。
まぁ、実際のところは知らないが。

大した根拠も無く、無責任に語ったところで、またボートに目を移す。
「仮にロードが金持ちの趣味としても、あっちの世界は桁が違うんやろなぁ」
「ランクが違うよ」

と、ここまで読んだあなたは、俺が高所得者を羨み、自分の不甲斐無さに絶望する。
そんな流れを察知しただろう(そこまで深読みしてないか)。
いや、違う。
実際は違う。
俺が所有するヨット、ボートなど一艘も無いのに、不思議だ。
見ているだけで、優雅な気分になれた。
繰り返すが、俺が所有するヨット、ボートなど一艘も無いのに…だ。

引き続き、ハンドルを押しながらウッドデッキを歩く。
と、「何や?」。
柵に設置された、禁止事項を示す看板。
「禁煙」
「釣り禁止」
「スケートボード等禁止」
「犬のふん 放置禁止」
そして、「球技禁止」。
理解が難しい。
こんなところで、野球やサッカーをする人がいるのだろうか?
もしも、いれば…だ。
檻のある病院に入れた方がいい。

「そろそろ行こかぁ」
サドルに跨がり、帰りのルートを考える。
と、背中に振動。
ジャージのバックポケットに入れたスマートフォン。
おそらく、誰かからのメールなりLINEが入ったのだろう。
仕事の連絡だろうか?
それとも、友人からのどうでもいい連絡だろうか?
休日に仕事の話は嫌だが、友人からのメール、終わりの無いやりとりも嫌だ。
「ほんま、そっとしといてくれよ…」
うなだれる俺。

次回、「三重県から送られた刺客」。
是非、読んでね。
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