(1008)ロードバイクに乗って、徳島のデビルマンを見に行こう!-3

バッタンバッタン…ガタガタガタ…と、周りが騒がしい。
おそらく、Nさん(50代 男性)とEさん(60代 男性)が、車から釣具を降ろしているのだろう。
「あぁ、『釣りは6時スタートの予定です』って言うてたなぁ。もう、そんな時間かぁ。なるほど」
まぁ、俺には関係無い。
引き続き寝る。

仕事でバタバタしている中で、何とかねじ込んだ鳴門への日帰り旅行。
有意義な時間を過ごしたいと思うが、俺はどうしようもなく疲れている。
徹底的に寝たい。
朝の3時15分に待ち合わせ…という非常識なスケジュールに合わせて頑張ったが、もういい。
ゆっくりと眠りたい。

日差しが車内に差し込み、「そろそろ起きよかぁ」と上体を起こし、「まだ眠たいわ…」と上体を倒す。
「ええ加減に起きよか」と上体を起こし、「やっぱり眠たいわ…」と上体を倒す。
それを何度か繰り返し、「しゃきっとしろよ!」。
自分に喝を入れる。
「あぁ、自分を律する自分、大好き…」

車の外に出て、何となく屈伸。
青空を見上げ、「そろそろ本気で走りに出よか」と思ったが、眠気覚ましが必要だ。
缶コーヒーを買いに、近くのコンビニへ。

シートにもたれて、缶コーヒーを口に含む。
朝の優雅なひとときを過ごしている…つもりではいるが、俺は考えなければならない。
現実と向き合わなければならない。

スマートフォンで時刻を確認すると、既に9時。
NさんとEさんが釣りを終えるのは13時。
ということは、走りに出た後、13時には戻って来なければならない。
この、渡船乗り場へ。
「う~ん」
鳴門をスタートし、9時から13時までの4時間を有意義に走れるコース。
考える。

高松を目指すには抵抗を感じる。
往復で120㎞ほどを4時間で…は、無理だ。
脚のレベル的に無理だ。
なら、鳴門を中心にコンパクトに走り回りたい。
が、思い浮かばない。
そのコースが思い浮かばない。

「あかんわ…」
焦りを覚える。
車の中でぐずぐずしても、何も始まらないのだ。
かったるい仕事と仕事の隙間に、何とか設けた休日。
せっかくの休日。
「鳴門まで行ったけど、車の中で寝て過ごしましたわぁ」は回避したい。

「とにかく走ろ。走らなあかん。行動あるのみ…やわ」
車を出て、トランクからロードバイクを降ろす。
素早く。
そして、逆さまにしたフレームに、前と後ろのホイールを嵌め、乗れる状態に。
ひとり頷きながら、「時が来た。ただそれだけだ」。
このセリフ、言ってみたかった。
ほんの少し、自分にうっとり。
隣には、笑いをこらえる蝶野。

サドルに跨がって、渡船乗り場の駐車場を飛び出した…のはいいが、参った。
鳴門の町外れを進む…のはいいが、困った。
コースが決まっていない。
目的地が無い。
「まずは鳴門駅の辺りに向かおう。鳴門駅まで出たら、何か思い浮かぶやろう。何か変わるやろ」
そう思う俺。
一方で、「何も変わらんやろ」と思う俺。
複雑な心境で、とにかく脚を回す俺。

つづく

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