(1024)ロードバイクに乗って、徳島のデビルマンを見に行こう!-14

阿波しらさぎ大橋を渡っていると、「あっ」。
ふと、スマートフォンの通知が気になり、脚を止めた。

俺の中で、ライド中に嫌なことの1位は雨。
次にガタガタの道。
交通量や信号が多い道も嫌い。
そして、LINEやメール、電話の通知も大嫌い。

走っている間は、自分にとってオフの時間帯。
そんな時に何かしらの連絡が入ると、「勘弁してくれよ…」と思う。
例えば、仕事関係の連絡。
「すみませんけど、○○をそちらで引き取ってもらえませんか?」といった、作業依頼など嫌すぎる。
しかも、「え?明日までにすんの!?」と叫びたくなる、緊急対応を依頼されるケースも多い。
本当に、仕事関係の連絡はろくなことがないため、俺は恐れている。
心の底から。

もうひとつ恐れているのが、母親からの連絡。
まぁ、緊急対応を依頼されることは無いが、小言に付き合わされるのだ。
大学、就職、結婚、その他、俺は母の期待を裏切り続けてきたため、罪悪感満載。
何を言われても、「はい、すみません…」しか返す言葉が無い。
話している間、気持ちがどんどん萎縮し、やがて心臓を握り潰されそうな感覚に陥る。
口には出さないが、「今日のところは、この辺で許して下さいよ…」だ。

「何の通知もありませんように…」と願いを込め、ジャージのバックポケットからスマホを取り出す。
「おぉ…」
「通知、あれへんわ…」
「耐えた!」

晴れ晴れとした気持ちでクランクを回し、橋を渡り終えた…のはいいが、「あら?」。
風向きがおかしい。
橋の上では感じなかったが、強い向かい風に打たれているような。
「気のせいやわ」と思い込むよう心掛け、クランクを回し始めたが、押し戻される感覚。

「参ったなぁ」
必死になって脚を回し、向かい風に抵抗するファイティングスピリット。
そんなもの、俺には無い。
まったく無い。
とりあえず、ノーダメージで進みたい。

歩道に目をやる。
「お、いいねぇ」
そこそこ広く、人影は0だ。
車道から歩道に上がり、のんびりと走ろう。
誰にも迷惑は掛けないだろう。

おそらく、町中を走るママチャリよりも遅いスピード。
サイコンには目を向けず、ただゆっくりゆっくり進む。
と、自然にまぶたが閉じた。
「あかんわぁ。眠たいわぁ」

この日、普段の生活サイクルを乱して鳴門を訪れた。
朝っぱらから釣りをするNさん(50代 男性)。
俺は、彼の車に乗せてもらっている身分なので、文句は言えない。
ただ、脳内では文句を言いまくっている。
「普通の人間が寝てる時間帯に、活動を始めるのはやめようよ…」

眠い。
眠い。
眠たすぎる。
道の脇にロードバイクを立て掛け、うずくまる俺は、ちょっと変質者。

つづく

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