(1041)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~自分を信用しようと思った~

クランクを回しながら、ふと考える。
「何か忘れ物してへんよな?」
俺は子供の頃からぼけっとしており、忘れ物が多かった。
その度に教師から叩かれたが、特に改善することもなく大人になり、今は物よりもスケジュールを忘れることが多い。
とまぁ、自慢じゃないが、俺はぼんやりした人間だ。
おかげで、自分を信用していない。

頭の中で、「持ち物チェックリスト」を広げる。
一段目に記載された項目は「財布」。
ホテルの宿泊代は既に支払っているため、「現金はそんなにいらんやろ」と思ったが、何があるかは分からない。
一応、1万5千円をサイクリング用の財布に入れた。
キャッシュカードもクレジットカードも入れた。
間違い無く入れた。
つい30分前のことだ。
「さすがに大丈夫やわ」と思う。
ただ、自分を信用してはならない。
信号待ちの間、背中に手を回し、ジャケットのバックポケットから財布を取り出す。
「うん、OK」

二段目の項目は「輪行バッグ」。
以前、結束バンドを忘れてしまい、「参ったなぁ」。
結局、フレームとホイールをビニール袋で縛り、ホテルにチェックインした。
まぁ、特に不便な点は無かったが、普通に考えておかしいと思う。
結束バンドのみを忘れるとは、普段、どんな管理をしているのか?
本当に自分が情けない。
しかし…だ。
今回は違う。
綺麗に畳んだ輪行バッグ。
これを結束バンドで縛り、今、背負っているバックパックに入れた。
間違い無く入れた。
つい30分前のことだ。
さすがに大丈夫だろう。

三段目の項目は「モバイルバッテリー」。
信号待ちの度、この不人気ブログに掲載する写真を撮りまくっていると、スマートフォンの電池残量にどうしても不安が残る。
「うん」
ハンドルにぶら下げたボトルホルダー。
その中を覗き込み、モバイルバッテリーを確認。

四段目は「スマートフォンの充電器」。
家を出る直前、約25分前、バックパックに入れた。
間違い無く入れた。

五段目は「着替え」。
「たった1泊2日の旅やし、誰かと会う予定も無いし、別にいらんやろ」と思いながらも、適当に入れた。
バックパックに入れた。

「他に何かあったかな?忘れたらあかんもん」
考える。
「あっ」
俺は本当に抜けている人間で、走ることに必要な物もよく忘れる。
近所のサイクリングロードを走る際も、途中で気付くのだ。
「アイウェア、掛けてくるん忘れた!」
「あ、俺、ノーヘルや!ヘルメット、家に忘れた!」
「何か手に違和感あるなぁ思ったら、グローブしてへんわ!」

念のため、頭に手をやる。
「セーフ」
ブラケットを握る手を目を向ける。
「グローブ、OK!」
「普段とは視界の色が違う…から、アイウェアもOK」

とりあえず、完璧。
忘れ物は無い。
どう考えても無い。
「俺、自分のことを頼り無い人間やと思ってきたけど、自分を信じてもええんちゃうかな?」
少し、そんな気分になった。

が、数時間後、ホテルの前で気付く。
バックパックの中に、エンド金具が無いことを。
「あぁ、忘れた…」

つづく

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