(1049)ロードバイクに乗って泉州を走る、墓参りライド~VS泉州の太陽~

高石市に入る。
30年ほど前に祖母の家があった高石市。
確か、阪和線の普通電車しか止まらない、随分と不便で小さな駅で降り、小さな家がひしめき合う住宅街の狭い路地を抜けた先。
そう、しばらく進めば、学校と駄菓子屋があり、右へ左へ。
駅から徒歩20分はかかる、田んぼに囲まれた小さな住宅街に祖母の家があった。

たまに親と訪れると、俺は近所の子供たちと遊ぶ。
「なぁ、何する?」
「ザリガニ、捕まえに行こかぁ」
思い返すと、彼らと一緒にいる時は、いつもザリガニ捕りだった(気がする)。
当時、大阪市内に住む俺にとって、ザリガニもタイコウチもカブトエビも珍しく、「うっわ!」の連続。
もう、楽しいのなんの。

クランクを回す。
「よしかずくん、つよしくん、かずくん、みんな元気にしてるかなぁ?」
「もう、30年以上、いや、35年は会ってへんもんなぁ」
前を向き、思い出にふけつつも…だ。
「鬱陶しいよなぁ…」
「ほんま、鬱陶しいよなぁ…」
日差しにうんざりする俺。

いつも、ロードバイクに乗る旅を計画する際、「どのコースを走ろうか?」や「向こうで何を食おか?」を考える。
が、結局は天気次第だ。
雨の中を走るのはあまりに無謀で、個人的にろくな経験が無い。
スリップして痛い目に合ったり、ジャージが破れたり。
もう、そんな事態は避けたいため、出発のギリギリまで天気予報を見守る。
そして、問題無さそうなら、ギリギリになってホテルの予約。

この日、12月30日は雨が降らない(はず)。
間違い無く降らない(はず)。
そう判断し、スリップを恐れずに、今、俺はクランクを回しているわけだが、勘弁してほしい。
雨が降らないのはいいにしても、日差しが鬱陶しすぎる。
アイウェアを掛けているため、「うっわ。眩しくて前が見えへんわぁ」とはならないが、たまに信号と太陽の位置が被るのだ。

「赤か?青か?」
目視できず、車の流れに合わせて脚を回す。
まぁ、雰囲気で難なく進む。
問題無く進む。
が、やはり不安だ。
自分の目で、信号をしっかりと確認したい。

信号待ちの間、アイウェアをバックパックに入れる。
もう、アイウェアはいらない。
不要。
ここからは、肉眼で勝負。
左手をハンドルに添え、右手を額にもっていき、庇(ひさし)を作る。
「青に変わった。行こかぁ」

少し恥ずかしい。
冷静に考えて、今の俺を客観的に見れば…だ。
少し恥ずかしい。
歩行者やドライバー目線では、ロードに乗って敬礼している…ように見えるだろう。
「何?何でこの人は脚を回しながら敬礼してんの?」
そう思うだろう。
まぁ、不自然な走行だが、皆様、どうか察してほしい…。
察してほしい…。
察してほしい…。

つづく

いつも読んでくれて有り難うございます。
最近、ブログの管理画面をチェックすると、悪意があるとしか思えない海外のIPばかりでうんざりしています。
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