(28)暑さと苦しみの思い出がいっぱい。ロードバイクで岡山旅行。-2

8月13日。
ロードバイクで岡山へ旅行する日を、この日に決めた。
週間天気予報で確認したところ、雨の心配はなさそうだ。
ホテルも、盆休み中なのにそこそこ安目の部屋を予約することができた。
日中の暑さを少しでも回避するため、深夜に出発する予定もたてたし、体もそれにあわすよう朝型の生活を心がけた。
車体のメンテナンスもしたし、輪行袋も買った。
もはや、後顧の憂いなし。

午前3時、出発。
国道2号線をひたすら西へ。
芦屋市、神戸市を経由して、明石市に入る。
車が少なくて、走りやすく、順調そのものだ。
明石市役所の近くのコンビニで休憩して、しばらくすると夜が明けた。
ここまで、夏の暑さによる体力の消耗を避けて走ること、約40㎞。
計画通りである。

2号線をさらに西へ進み、西明石駅に出た。
昔、営業でここに来た時、びっくりするぐらいまずいラーメンを食った。
そんな、感傷に浸るまでもない、どうでもいい記憶がよみがえってきたが、本当にどうでもいいので先を急いだ。
駅の下をくぐり抜け、250号線を加古川市、高砂市に向けて突き進む。
姫路バイパスまで来た。
ここからは、ルートラボを見て、道を確認しながら進むことになる。
普段、車に乗ることがない俺は(そもそも免許が無い)、初めて行く土地の道が全然わからない。
だが、今回は問題無しだ。
事前に、大阪から岡山方面にロングライドした人のルートをスマートフォンに保存しておいたのだ。
俺は、この辺ぬかりない。

この後も250号線を突き進むが、立ち止まってスマートフォンを取り出し、「曲がるのここでいいんやんな?」とルートを確認する回数が増える。
そのせいで、徐々に時間をロスした。

しばらく進むと、揖保川が見える。
大阪市内で生まれ育った俺にとって、川と言えば緑に濁った汚い印象が強いが、この揖保川はとても綺麗に感じた。
川沿いを北上し、田舎の風景を見ながら、2号線に出る。
久しぶりに、広く走りやすい道を進む。
ガリガリとクランクを回し、竜野市、相生市へ経て、赤穂市へ。
ここで難関がたちふさがる。

高取峠。
相生市と赤穂市の境になる峠。
交通量もそこそこあり、路面も荒れていたので、シチュエーションは良いとは言い難い。
また、ここまで約100㎞走り、俺自身、若干疲れてきた。
だが、この峠を越えなければ赤穂に行けない。
気を引き締めて、軽めのギアでゆっくりゆっくり登る。
横を通過する車に気を付け、また、スリップしないように路面をチェックしながら、ゆっくり登る。
体力的、精神的にも疲れてきたが、「次のカーブを曲がれば頂上だ。もう、この地獄は終わるんだ」と自分に言い聞かせた。
しかし、いくら登ってもいくらカーブを曲がっても、なかなか頂上に辿り着かない。
終わりのない地獄に感じられた。

後年、赤穂市に旅行する機会があり、この辺りのルートを再度確認した。
相生市から赤穂市に出るのに、この峠を回避する道があることを知って、ひっくり返りそうになった。

※この記事は、2019年1月30日、俺が別のブログに投稿した文章を、加筆、修正したものです。

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