(264)武庫川サイクリングロードを走る。~前編~

関東から帰ってしばらくの間、ロードバイクに乗っていなかった。
いろいろバタバタしてて時間を作るのが難しい面もあったが、それは、まぁ、何か言い訳くさいと自分でも感じる。
本音を言うと、鼻炎がなかなか治らず、ハードな運動をするのが怖かったのだ。
サイクリングしていると、自然に体が動き、気持ちがのってくる。
気持ちがのってくると、脚も回り、スピードが出て気持ち良くなり、さらに脚が…となる。
が、今の俺は、鼻を使った呼吸が苦しいので、勝手に脚が回っても、すぐに肩で息をする状態。
へぼすぎるし、きついし、走るのが怖い。

「でもなぁ」とも思う。
そこそこの金を出してチューブラータイヤを買ったのに、使わない、走らないとなると、単純にもったいない。
また、3週間後には、かなり楽しみにしている伊勢志摩サイクリングフェスティバルが控えているので、軽く体を動かす意味でも、ちょっと走ってみるべきとも思う。
「あまり無理をしない程度に」を意識して、走ってみよう。

「で、どこ走ります?」と自問。
選択肢はいろいろあるが、なるべく登りは避けたい。
必死こいて登ると、息ができなくて死ぬ。
平坦な道を、往復1時間~2時間程度で軽く走りたい。
と、なると…。
ふたつのコースが頭に浮かんだ。
「なにわ自転車道か、武庫川サイクリングロードやな」。
まぁ、どっちを走ってもあまりかわらないので、なんとなく武庫川サイクリングロードにした。

西宮市と尼崎市の境目となる武庫川。
土手を下ると、西宮市側にだけアスファルトの細い道があり、北は宝塚市役所、南は海の方まで走ることができる。
確か、みんな守ってるかどうかわからないが、20㎞~25㎞ぐらいの速度制限が設けられているような。
まぁ、道の脇の草木の影から、子供が飛び出してくる不安もあるし、散歩中の犬が飛び出してくる懸念もあるし(一度、えらい目にあった)、なるべく注意しながら、ゆっくり走った方がいい。
ちなみに、走っている最中、鴨が歩いて道を横切るところを見たことがある。
轢きそうになって、かなり焦った。

台風が来ると、アスファルトの道の一部が砂で埋もれたり、落ち枝だらけでボロボロになる武庫川サイクリングロード。
大雨の後もそうだ。
自然の驚異が直撃する武庫川サイクリングロード。
何故か定期的に工事が始まり、数ヶ月の間、土の上を走らなくてはいけない区間が発生する、武庫川サイクリングロード。
あなたは、「不便極まりない」と感じるかも知れないが、慣れてしまうと「こういうものだ」と割り切れる。
まぁ、俺は、他のサイクリングロードを走った経験が少ないので、単純に比較できないが、「のんびり走るのには良いサイクリングロードかな」と思う。

阪神武庫川駅の北側、旧国道と呼ばれる道路から、俺は武庫川サイクリングロードに下りる。
早速、工事中。

8年ほど前か、俺がここで走り始めてから、橋脚に向けてひとりで壁当てしている、髭ボーボーのおじいちゃんをよく見掛けた。
一度、休憩している俺の方にボールが転がってきたので、拾っておじいちゃんに投げ返したら、「一緒にする?」と聞かれたことがある。
「いえ、結構です」と答えたが、今思うと、俺はちょっと感じ悪かったかも知れない。
辺りを見回すと、工事中で橋脚に近付けないからか、おじいちゃんはいないようだ。
どこか別の橋脚で壁当てをしているのだろう。

サイコン(距離や速度、時刻などを表示する小さい端末)に目をやり、時刻を確認すると、16時半頃。
最近は暗くなるのが早いので、ぼんやりせずにスタートしよう。

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