(64)結局、ペンギン歩きをする。SPD-SLペダルとシューズを買いました。-3

ベランダから夕日が射し込む。
俺は、散らかった部屋の隅であぐらをかいて、SPD-SLシューズにクリートを付けていた。
新しく買ったペダルをロードバイクに取り付け、新しく買ったシューズを履いて、早く走りたい。
そんな気持ちを抑えながら、六角レンチでボルトを締めたり緩めたりと、微調整を繰り返す。
「まぁ、こんなもんか」と一通り作業を終え、買ったばかりのシューズを履き、散らかった部屋の中をペンギン歩きでうろついた。
以前履いていた合皮とゴムのシューズに比べ、軽く感じる。
ソールに付いた剥き出しのクリートには違和感があるが、クリートカバーを付けることによって、少しはマシになったのかも知れない。
ペダルの交換も簡単にすませ、暗くなるまでに少し走ってみた。

SPDを経験していたことで、ビンディンの扱いは慣れている。
おかげで、SPD-SLになっても立ちゴケの心配はなく、集中して走ることができた。
軽い。
通気性が良い。
そして、「いかにもロードバイクに乗ってるぜ」、「いかにもレースに出まくっているぜ(出たことないけど)」というルックスが良い。
俺自体の力量には何の変化も無いが、ルックスが変わっただけで進化した気分になれる。
これも、ロードバイクを趣味にして感じる喜びだ。

数日後、SPD-SLシューズを履いて、ペダルを踏んで、初のロングライドをした。
行き先は和歌山。
天気は快晴(もう、大雨の中、走るのはこりごりだ)。
昼前に出発。
途中で墓参りをして、午後20時~21時に家に着く予定を立てた。
これまで何度も走った道なので、何の不安も無い。
飽くまで、新しいシューズとペダルに慣れることを目的としたロングライドである。
途中、コンビニに寄る度に、ペンギン歩きをするのが少々辛かったが、慣れの問題だと割り切った。

シューズとペダルをSPD-SLにしてから、俺の中で「いい加減、サイクルジャージ買わあかんな」という意識が芽生えた。
「いかにもノード乗り!」な感じのシューズを履いているのに、着ているのはジョギング用のジャージ。
「これでは反ってみっともない」。
そんな気持ちが妙なコンプレックスになった。
ちょうど、Y’sロード大阪にウェア館ができたので、前から行ってみようと思っていた。
「いい機会だ」と考える。
とりあえず、行く前に、サイクルジャージについての予備知識を仕入れておこう。
Googleの検索窓に「サイクルジャージ 基本」と打ち込んでみた。

※この記事は、2019年2月23日、俺が別のブログに投稿した文章を、加筆、修正したものです。

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