(74)抱きしめて眠りたい。初めて買ったホイール、FFWDのF4R。-2

学生時代、試験勉強やただの夜更かしをして深夜にテレビを観ていると、ツール・ド・フランスが放送されていた。
自転車を競技として考えたことがない当時の俺は、選手の魅力やレースの駆け引きよりも、空撮による綺麗な景色だけが印象に残っている。

それから20年以上経ち、俺自身がロードバイクに乗り出すと、ネットや雑誌で、ロードレース関係の情報に触れる機会が増えた。
そこには、どのようなコースが用意されているか、どのチームのどの選手が参加するか、レースの見どころ等の記事が掲載されていたが、特に興味深いのがバイクとパーツ情報だ。
プロチームには、スポンサーから最高クラスのロードバイクが供給されており、画像を観ているだけでうっとりしてしまう。
まるで、機能美の結晶だ。
素直にそう感じる。
パーツも同様で、とても俺には買うことができない、最高クラスのパーツで着飾られている。
中でも目立つのが、ホイール。
細々したパーツと違い、高級ホイールは見た目からして違う。
まぁ、比較の対象は、俺のホイール。
完成車に付いてきた、安物ホイールですが。

リムの外周部分が高いホイール、ディープリムホイールを見て、「格好いいなぁ」と見とれてしまう。
俺のホイールは、リムの高さが24㎜。
プロが使う物は、40㎜なんてザラ。
60㎜のホイールもある。
こうなると、見た目もやばいが、性能的にもやばい。
抵抗が減り、高速巡航がしやすくなる。
「買う方向で検討するか」と思い、ネットでディープリムホイールについて調べたところ、目ん玉飛び出るぐらいの値段の物があったが、現実的な値段の物もある。
セミディープという、リムの高さが40㎜ぐらいの物なら、買えないこともない。
ただ、それでも、俺が乗っているロードの完成車よりも値段が高いとなると、どうも抵抗を感じてしまう。
「服は安物、鞄はブランド物となると、反ってみっともないからなぁ」と、この時は諦めることにした。

2年が経ち、結局、セミディープホイールを買う。
ひょんなことであぶく銭が入り、それが俺の背中を押したのだ。
買う1週間ほど前の日曜日、ロードに乗って和歌山方面に向かい、墓参りをしようと考えていた。
ただ、当日、雨が降ってしまい、中止しようかと悩んだが、既に墓花を買っていたので、電車に乗って墓参りに行く。
せっかく買った墓花を、お墓に供える前に枯らせるのは勿体ない。
その帰り、堺筋本町のY’sロード大阪に寄り、あるホイールと俺は出会う。

※この記事は、2019年3月5日、俺が別のブログに投稿した文章を、加筆、修正したものです。

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