(75)抱きしめて眠りたい。初めて買ったホイール、FFWDのF4R。-3

墓参りの帰り、Y’sロード大阪に寄った。
特に何かを買おうと思ったわけではない。
入口から右手すぐの所に、自転車メーカー、部品メーカーのカタログが所狭しと並べられている。
そのひとつひとつを手に取り、サラッと目を通しながら、売り場の端から端まで移動していると、真上に吊られたホイールが気になった。
ディープリムのホイール。
ただそれだけで充分格好いいのに、スポークが赤。
リムには、「FFWD」とロゴが入っていた。

FFWDは、自転車雑誌で見たことがある。
確か、ツール・ド・フランスに参加するどこかのプロチームが採用していた。
白と赤で構成された大きなロゴが印象的だ。
「格好いいなぁ」と眺めていると、ホイールに対する欲求が高まってくる。
「よし、即買い」と決断しかけたが、「ちょっと待て」と自制する俺。
詳しい値段は覚えていないが、税抜きで15万円ぐらいしたと思う。
他に吊られているホイールに比べると、バカ高いわけではないが、「ここは慎重に検討しよう」と、その日は帰った。
俺のいつものパターンでは、気になってから、数日経って再度お店に足を運び、結局買うことが多い。
だから、「気になった時点で、さっさとその場で買っとけよ」と自分自身に突っ込みたくなるのだが、昔からの癖なので仕方がない。

家に帰り、スマホでFFWDについて調べてみる。
歴史ある老舗メーカーではなく、オランダの新興メーカーのようだ。
俺が気になった赤いスポークのホイールは、日本限定らしく、リムの高さによって、F6R、F4Rという製品がある。
また、その中から、ハブの違いなどで種類や値段に差違があった。
悩む。
思ったより製品のバリエーションが豊富で、俺にとって何が最良の選択かわからない。
考えるのが面倒になってきたので、赤のスポークのホイールで、且つお手頃価格であれば何でもOKでいこう。
となると、「結局、Y’sロード大阪で見たのを買っとけばよかったやん」という話である。
買っておけばよかった。

数日後、俺はスポーツバイク専門店を訪れた。
何店舗か回って、俺が欲しいホイールがあるかどうか、値段的にどうかをチェックするために。
条件が合えば、即買い。
なければ、Y’sロード大阪に行こう。
「いずれにしても、今日買う」。
今回は、その揺るぎない決意を俺は持っている。

まずうかがったのが、梅田のシルベストサイクルだ。
梅田と言うと、ウエムラサイクルパーツによく行くが、念のため、シルベストサイクルも足を運んでおきたかった。
陳列の仕方が良いのか、何かお洒落で高級感を漂わせた店内に入り、上を見上げ、俺は叫んだ(心の中で)。
「あった!」。
「買うぞ!」。

※この記事は、2019年3月6日、俺が別のブログに投稿した文章を、加筆、修正したものです。

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