(211)ロングライド用のボラドールJr.財布。

3~4年前、Y’sロード大阪ウェア館でのこと。
サイクルジャージを選び、レジに向かう俺。
と、レジの前にちょっとした小物が並べられているのが目についた。
中でも、adidasの二つ折り財布が気になる。
使い込んだせいで、今では黒ずんでしまったが、ここで初めて見た時は、爽やかな青で、俺は妙に心惹かれた。
手に取ってみると、コンパクトで軽い。
「これ、ええやん」。
そう瞬間的に感じ、ジャージと一緒に購入した。

それまでの俺は、近所のサイクリングロードなど、近場を走る際、100円玉をサイクルジャージのバックポケットに2~3枚入れてから家を出た。
また、ロングライドの際は、普段使っている革の長財布をリュックに放り込んで走っていた。
その長財布は、数年前、俺が会社を辞める時、会社のみんなで金を出し合ってプレゼントしてくれたものだ。
貰った側の俺としては、俺なりに感謝の気持ちを込めて使っていたが、やはり、どう考えてもサイクリングには適さない。
重い上に幅を取る。
そこで、この軽くコンパクトな財布と出合ったことは、俺にとって好都合だった。

「さっそく使ってみよう」と、小銭、札、銀行のカード、クレジットカードを入れてみる。
コンパクトすぎるからか、小銭を少し入れただけで、小銭入れがパンパンになった。
札も、その一部が財布からはみ出ててしまう。
感想としては、「なんやこれ?」だが、長財布と比べれば、軽くてコンパクトなのは間違いない。
「不便な点には、目をつぶろう」。
俺は自分にそう言い聞かせた。

アワイチや鳴門~高松間など、ロングライドをする際は、この財布を携帯して走った。
そして、何点か感じたことがある。
以前使っていた長財布は、買い物をする際、リュックから出すのが、クソ面倒だった。
しかし、この財布は、コンパクトなおかげで、ジャージのバックポケットに収納でき、出し入れが随分と楽になった。
ただ、小銭入れが小さすぎるのが、やはり難点だ。
例えば、自販機で140円のお茶を買おうにも、小銭入れをパッと見て、何円玉がそれぞれ何枚入っているか分かりにくい。
さらに、人差し指を突っ込んでかき回し、100玉を1枚見つけては、人差し指と親指で取り出し、10円玉を1枚見つけては、人差し指と親指で…それを4回繰り返し…。
と、ちょっとした買い物をしてて、イライラしてくるのだ。

使い込んでいるうちに、じわじわと、「この財布、マイナス面の方が大きいんちゃうか?」。
そう考えるようになってきた。
そして、「見た目も薄汚くなってきたし、また新しい財布買おか」と思った矢先、新しい出合いが生まれた。
ボラドールJr.財布(正確には、コインケース)だ。

ボラドールJr.。
メキシコのプロレスラー。
今年の春、プロレス観戦に行き、会場のグッズ売り場で、彼の財布を見つける。
「お、このサイズやと、ロングライドで使えそうやな」と思ったのと、その場のノリもあり、つい買ってしまった。
ファスナーを開け、中を確認すると、所詮はコインケース。
カードポケットも札入れも無い。
とりあえず、小銭とカードと札を適当にぶち込んでみたところ、綺麗に収納するのはできないが、小銭の出し入れはしやすくなった。
また、サイズ的にも、少し押し込むようにすれば、サイクルジャージのバックポケットに、問題無く入る。
「うん、なかなかええやん」と、しばらく使ってみたが、1点だけ、致命的な欠点を見つけた。
それは、「これを人前で出すのは恥ずかしい」ということ。

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