(240)困った…。オリジナルジャージをオーダーするのだが…。-3

パールイズミに指定されたテンプレート。
そこに、デザイン、枚数、その他記入事項の全てを埋め、メールに添付。
さらに、質問や確認事項を追記して、送信。
翌日、心待ちにしていた返事をもらい、パールイズミの担当者の方(以下、パ)とのやり取りが始まった。

俺:テンプレートを確認すると、貴社のロゴがジャージに入るようですが、テンプレートとは別の位置に、且つサイズを大きくしてもらうことは可能ですか?貴社のロゴを、もっと存在感がある形にできればと考えています。
パ:ロゴの位置を移動することも、サイズを大きくすることも可能です(大歓迎です!)。

俺:左肩には、こちらの方で作成した桜マークを入れましたが、もう少し見栄え良くしたいと考えています。貴社より、その件についてご提案頂くことは可能でしょうか?
パ:提案は可能です!

パ:また何かありましたら、お気軽にご相談下さい。

などなど、パさんとのメールのやりとりで、彼のフレンドリーな面も、誠実に向き合ってくれる面も感じたのだが、どうしても解決できない問題があった。
それは、ジャージの背中に貼り付けようとしていた、知り合いがやってる飲み屋のマスコットキャラクター。
データが小さすぎて、綺麗に編集もできないし、無理にプリントしても見栄えが悪くなると。

「参ったなぁ」と思い、飲み屋に行き、マスターに事情を話した。
「他に、ファイルはありませんか?」。
「無いです」。
「そうですか…。でも、あれだと、ジャージが作れなくて…」。
「う~ん、なら、原画があるので、都合が良い日に、一緒にコンビニに行って、スキャナーで読み込んでファイルにしましょう」。
そう言ってもらえたので、「これでなんとかなるわぁ」と思っていたが、その後、会う度にこちらから「都合はどうですか?いつにしましょ?」と聞いても、色好い返事はもらえなかった。
マスターにとって、その原画は、店の看板のような物なんだろう。
「額に入れて店に飾っている原画を、外に出したくない」ということか。
「なら、原画をスキャナーになんて言わず、無理と言ってくれたらよかったのに」と、俺は思った。
まぁ、人に迷惑を掛けてまでジャージを作る意味も無い。
この店のマスコットキャラクターは、きっぱりとあきらめる。

それまでのことは忘れ、前を向こう。
あらたに、デザインを検討するしかない。
が、特にアイデアも無く、パさんに返事もできず、時は流れる。
ちょくちょく、チームのメンバーと顔を合わすたびに、「ジャージの件、どうなりました?」と聞かれ、心苦しい思いもした。
別の飲み屋の店長や、飲み仲間から、「結局、あのジャージの話、ポシャったんでしょ?」と、ネタ扱いされて、ちょっとむかついたりもした。
が、酒を飲んで酔っ払っている時、ふと、アイデアが浮かぶ。

当初、「市販のサイクルジャージや、オーダージャージには無い、斬新なジャージにしたい」と考えていたが、「斬新」について俺なりに追及したところ(酒を飲みながら)、とっておきの斬新なデザインがあるではないか。
俺の人生において、「おぉ、これは斬新!」と感じた物が。
そう。それは、バリアフリーマンだ。

高校生の時分から、社会人になってしばらくの間、俺は週刊プレイボーイを愛読していた。
エロ目線のみで…ではなく、政治やカルチャーについても、若者が読んで楽しく感じられる。
そんな記事が多い雑誌だった(最近は、読んでいないのでわからないが)。
その週刊プレイボーイに連載されていたのが、「キン肉マンⅡ世」。
小学校低学年の頃、単行本とキン消し(キン肉マンの消しゴム。消しゴムとしては、機能しない)に全財産を費やした、大好きだった「キン肉マン」。
その息子が活躍する漫画、キン肉マンⅡ世も、俺はプレイボーイで毎週読んでいた。
が、正直、Ⅱ世はあまり面白く感じられなかった。
昔のキン肉マンは、超人がプロレスをしていた印象があるのだが、Ⅱ世は、時代の影響か、超人が総合をしている感じがして、プロレスファンの俺としては、「いまいち盛り上がらんなぁ(俺の中で)」という心境だった。
バリアフリーマンが現れるまでは。

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