(1029)街角に潜む悪魔-3

「そのBianchi、どこで買ったん!?なぁ、どこで買ったん!?」
通勤中、信号待ちの間、知らないおっちゃんに絡まれて「死ぬほど面倒くさいよなぁ…」。
真剣に「俺って日頃の行いが悪いんかなぁ」と考えつつ、おっちゃんの顔に目を向け、質問に答えようとした。

が、ちょっと待て。
「大阪の淡路にあるカンザキバイクです」と素直に答えてはいけない。
何か嫌な予感がする。

「何でサンワ(サイクルセンターサンワ 尼崎の名店)で買えへんの!?」
「ロードバイクを買うんやったらサンワやで!」
「ワシなぁ、バイクもジャージも全部サンワや!」
「サンワの大将となぁ、ワシはなぁ、仲ええねん!」
「ワシなぁ、今度なぁ、北海道に行くねん!」
「福井から北海道にフェリー出てるやろ!?」
「あれ、乗るねん!」
「輪行や!勿論、輪行や!」
「北海道をな、ロードで走るんや!」
「この前はなぁ、鹿児島に行ったんや!」
「中国人の金持ちとな、仲良うなってやな、ええホテルのスイートに泊まらせてもらったんや!」
「それでなぁ…」
「それでなぁ…」
「それでやなぁ…」
「ワシなぁ…」

「あぁ…」
誰も聞いていないことを、こちらの反応を一切無視して、終わりの見えない語りに付き合わされる。
そんな気がしてならない。
何故なら、過去にも2回あった。
知らないおっちゃんから急に話し掛けられ、長い上にくだらない、面倒くさい絡みにうんざりしたことが。

「あら?」
ふと思い出した。
「こいつ、あの時の奴やんけ!」
「絶対、あの時の奴や!」

1回目↓

かったるい橋をクリアし、深江浜を観光せずに北へ進む。43号線に向かって。 43号線。トラックが多く、いや、トラック以外の車も...

2回目↓

4月3日の夕方、近所のサイクリングロードを走った。ここは往復20㎞程度なので、ちょっとした運動やちょっとした暇潰しには丁度いい。復路も終わ...

触れてはならない。
これは、触れてはならない。
まぁ、触れる気など全く無いが、相手の方から絡んできたため、この場から逃げなければならない。
再度、横目で信号を確認する。
青。
「俺、急いでるんで!では!」

そこら辺を歩いている時に、知らない人から「今日は天気がいいですねぇ」と話し掛けられたら、「ほんまですねぇ。今日は暑くなりそうですねぇ」。
それぐらいのコミュニケーションは苦にならない。
ちょっと嬉しいぐらいだ。
が、狂ったように喋り続ける奴の相手はできない。
根本的にニーズが無い。
害悪でしかない。

遅刻せず出社し、仕事と向き合う。
「あー、しんどっ」
時計に目をやると、日付が変わる少し前。
「お疲れー」
ロードを担いでビルの階段を降り、「さぁ、帰ろかぁ」と思ったが、「ちょっと待てよ」。
念のため、少しルートを変えたいと思う。
可能性は低いが、1日に2回も絡まれたくない。
誰も聞いていない話を、こちらの反応を一切無視して、間髪入れず、喋り続ける奴とは、もう会いたくない。
想像しただけで、気が狂いそうだ。

クランクを回しながら想像する。
誰も聞いていない話を、誰も興味が無い話を、相手の都合を無視して一方的に語り続けない。
はい、俺もしない。
あなたもしない。
そんな明るい社会を。

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