(318)Nironeと俺。~衝動買い編~

ロードバイクで日々走っていると、いい運動にもなるし旅にも出れるし、良いことづくめなのだが(苦しい思いもするが)、ママチャリの優位性に気付くこともある。
盗まれてもダメージが少ない。
ジャージやインナーパンツを履くなど、専用ウェアに着替えなくても乗れる。
まぁ、サイクリングする楽しさはロードほどでは無いにしても、生活する上で手軽に乗れるママチャリには、そういった価値がある。

数年前、ママチャリを買いに自転車屋に行った。
特にこだわりも無く、「10,000円ちょいぐらいで適当なもんを買ったらええわ」というノリで。
「おぉ、ママチャリで25,000円?上等なやつなんやなぁ」。
「安いのもあるけど、それでも想像してたより高いな」。
そんなことを考えながら、さーっとママチャリコーナーを見ていると、隣のクロスバイクコーナーが視界に入った。
ついつい見てしまう俺。
「コンポーネントは、SHIMANOのClarisか。SORAもあるんかな?」。
クロスバイクコーナーを片っ端から見て、隣のロードコーナーに目が行く。
このせいで、結局、ママチャリが買えなかった…。

ロードコーナーを見ていると、様々なメーカーのロードが展示されている。
が、低価格帯のラインナップ中心。
「じっくり見るほどでもないかな」と、ママチャリコーナーに戻ろうとした時、BianchiのNironeの値札に反応してしまう。
「めちゃめちゃ安いやんけ!」。
定価よりかなり安い。
サイズを確認すると、背が低い俺には乗れる。
「なるほど」と思う。
展示されていたNironeは小さめのサイズだったので、買い手がつかなかったのかも知れない。
まぁ、とにかく、どういう事情なのかは知らないが、激安。
ママチャリを買うつもりが、徐々に魂を揺さぶられ始める。

また、その展示されたNironeの魅力と言うか、気になった点は値段だけではない。
コンポーネントがSHIMANOのTiagraであったこと。
Tiagraは俺も使った経験はあるが、このNironeに取り付けられているTiagraは、新型のTiagra。
たまたま店員さんが近くにいて話し掛けてきたので、「前のTiagraと新しいのは、何が違うんですか?」と聞いたところ、「もう、全然違いますよ」と。
「もうね、いちいち説明できひんぐらい違うで」というオーラを店員さんから感じる。
「買う?」、「買わない?」、「買う?」、「買わない?」…。
悩む。

実は、そのちょっと前まで、Nironeと同様、Tiagraが搭載されたアルミロードを所有していた。
初めて買ったロード、AnchorのRFA5だ。
それを、後にチームメイトとなるAさんに譲った(この話はまた別の記事に書く)後だったので、「アルミロード(RFA5)を人に譲った後、またアルミ(Nirone)を買う意味ある?」。
さらに悩む。

が、もう悩んだ時点で、正直な気持ちは「欲しい」だ。
「もう、自分に素直になろう」。
お買い上げ。

買ったのはいいが、Nironeよりも上位モデル(Bianchiの)を持っている俺は、Nironeをどう有効活用するか悩んだ。
「フラットペダルにしてママチャリ扱いする?」。
「いやぁ、それはもったいないで」。
「じゃあ、Nironeでサイクリングを楽しむ方向で考えよか」。
自問自答し、「走れるNironeにするには、まず、ホイールを変えよう」となった。
買った時から付いてきた鉄下駄を外し、カーボンのセミディープ、FFWDのF4Rを装備。
見た目は悪くない。
ペダルもSPD-SLにして、本気っぽさを出す。
「とりあえず走ってみよう」と家を出て、サイクリングロードを走る。
あまり前傾姿勢は取れないものの、それが楽で気持ち良い。

以後、「今日は楽なサイクリングしよ」という日はNironeで走ったが、毎日Nironeとはならなかった。
Nironeは、低価格でオールマイティーな良さがある。
まったり走るには最適だが、野性的な走りが出来るタイプではないと言うか何と言うか、ちょっと物足りなさを感じる。
ただ、「さすがアルミ。安心感があるねぇ」と感じることもあった。
カーボンフレームの場合、ちょっとしたアクシデントとポキッとなるとご臨終だが、アルミは転倒してもあまり神経質にならなくてすむ。
また、輪行の際も、カーボンの場合は「大事に大事に」を意識して移動したが、アルミは「少々、荒っぽくしてもOK」という余裕が生まれた。
まぁ、荒っぽく扱ってはいないが。

そんなわけで、数年間、俺はNironeにも乗ってサイクリングを楽しんでいたわけだが、今月末でお別れとなる。
知り合いに安く譲ることになった。

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