(579)信用できないチームメイト-1

話を進める前に、まずは我がサイクリングチームについて説明しておきたい。
俺がリーダーを務める「赤貧コガネムシーズ ワールド」のメンバーは3人。
俺とチームメイトA&B。

Aさんはマイペースな性格で時間にルーズ。
飲み会の際、ほぼ遅刻する。
ただ、サイクリング関係の待ち合わせの場合は時間を守る。
Bさんもマイペースな性格で時間にルーズ。
飲み会もサイクリングも関係無く、遅刻するのが当たり前。
いつも、登場すると同時に言い訳を始める。
なかなかダルい。

まぁ、それはそれとして、俺の周りでは、近所の飲み屋の店主と客、また別の飲み屋の店主と客…に横の繋がりがあり、「店の垣根を越えて飲みに行こうぜ!」という機会がある。
みんなそれなりに顔見知りで、それなりに仲が良い。

去年の11月、「たまには高い店で美味しいもん食って飲もうぜ」という企画が進行していた。
目当てのお店は、伊丹の焼鳥屋「鳥源」さん。
昼はラーメン屋として営業され、高級な寿司屋を思い起こさせる店内が新鮮。
そして、そんな雰囲気で食う鶏白湯は美味かった。
俺としては「機会があれば、夜の焼鳥も食べてみたいな」と思っていたので都合が良い。

「krmさんも一緒にどうですか?」。
「はい、もちろん行きます。行きますけど、今のところ参加予定者は何人ですかね?」。
話を伺うと、俺を含めてたったの3人で、メンバーの中にチームメイトAさんも入っていた。
同じサイクリングチームなのにAとは連絡を取り合っていないので、俺にとっては初耳だ。
まぁ、「前に買ったCANYON、調子はどうですか?」とかなんとか言いながら、一緒に酒を飲めばいいのだろう。

日時はあっさりと決まり、参加者が増えたり減ったりしつつも、最終的に計4名。
待ち合わせ時間に、鳥源の前に集合。
「じゃあ、俺の方で店に予約を入れておきますね」。
鳥源に連絡し、全てが決定事項になった。

が、俺の中で不安が残る。
「Aさん、遅刻せんと来るんやろか?」。
「てか、飲み会のこと忘れてへんか?」。
飲み会前日、不安に押し潰せれそうになる。
と言うわけで、念のためにメール。
「明日、大丈夫ですよね?」。
「大丈夫です」。
「店の場所、把握してます?」。
「はい、大丈夫です」。
正直、「ほんまかいな」と思ったが「Aさんを信じよう」。
まぁ、結果として、俺はお人好しのアホだった。

当日、「伊丹までどうして行こかぁ」。
悩む。
俺の家から伊丹まで10㎞ほど。
大した距離ではない。
ただ、ロードで行くと盗難の懸念があるため、「やっぱり電車かぁ」なのだが、大した距離ではないくせに3回も乗り換えなくてはならない。
「3回…、アホらしいわ」。
結局、タクシーで伊丹に向かった。
無駄な金を使った気がする。

伊丹の駅周辺でタクシーを降り、とぼとぼ歩いて3分ほどで鳥源に到着。
待ち合わせ30分近く前だった。
待ち合わせ10分前にはAさんを除く3人が集合。
待ち合わせ5分前、Aさんはまだ来ない。
「とりあえず店に入っておきましょか?」。
入店し、「店内で待ってますので」とAさんにメールを送った。

つづく

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